川邊サチコさん、いつまでも元気でおしゃれしたい!“私”を作ってきた健康ごはん

「食いしん坊でおいしいもの好き」という川邊サチコさんの驚くほど豪華なモーニングシーンやテーブルセッティングへのこだわりなど、個性あふれる食のスタイルを拝見しました。

PROFILE

川邊サチコ/かわべさちこ

1938年生まれ。パリで美容を学び、イッセイミヤケ、イヴ・サンローランなどの国内外のショーや広告、アーティストのヘアメイクを担当。娘の美木ちがやさんと「KAWABE LAB」を主宰。ファッションや美のアドバイスを行う。Instagram:@sachiko_kawabe

1人だからこそ楽しまなくちゃ。毎朝、自分のためにテーブルセッティング

いつお会いしてもカッコよく服を着こなし、明るくエネルギッシュな川邉サチコさん。「食いしん坊でおいしいもの好き」という川邉さんは朝ごはんもしっかり食べる派。写真は撮影のための演出ではなく、毎朝、こうして自分1人のためにテーブルセッティングしているというから驚き!

器やカトラリーを揃え、パンもカットしておしゃれに盛り付けてあって、まるでホテルの朝食のよう。

「1人だからこそ楽しまなくちゃ。どうでもいい器で、つまらない顔してボソボソ食べていたら侘しいじゃない。ありふれたメニューもこうやって食べると気分も上がって1日を気持ちよくスタートできるんです。家族がいるときはできなかったけれど、今は1食1食、きちんと食事をしたいの」

娘の美木ちがやさんもその様子をいつも感心して見ているそう。「母が食事をしているときに私が行くと、本当に迷惑そうに『邪魔しないで』みたいな顔をして、不機嫌になるんですよ。買い物も手伝おうか?と聞くと『自分で行く』とさっさと出かけていきます。環境に順応する能力が高いというか、スイッチの切り替えが上手。1人の時間を心から楽しんでいると思います」

胃腸を整えるヨーグルトは毎朝必ず。「20年続けているコラーゲンパウダーと、アーモンドスライス、ハチミツなどを混ぜていただきます」。骨のためにチーズとカルシウムも補給。ポテトサラダは作り置きしている常備菜。

健康は大事だけれど、自分のペースでおいしく食べられることがいちばん!

時間のゆとりができた今と違い、若い頃は自宅に毎日のように来客があったそう。著名なファッションデザイナーや大物ミュージシャン、俳優が訪れることも度々で、川邉さんが料理を作ってもてなしていたといいます。

「仕事が終わったらスーパーに駆け込んで、パッと作れるお鍋とかおつまみを用意して、という毎日でした」

面倒見のよさは子供時代から。長女の川邉さんは、仕事をもつ母に代わり、弟妹たちにごはんを作っていたといいます。

「人に食べさせるのも好きだけれど、もてなすことばかりしてきたから、ずっと自分をかまってあげられなかったの。だから1人になった今は、自分を喜ばせるための料理をしたいと思って」

料理を作り慣れているのがわかる手際のよさで、15分ほどでテーブルに朝食が。卵、ソーセージ、サラダ、チーズ、ヨーグルトと、栄養バランスも考えたメニューが並びます。朝からこのボリューム!というのも健康の証。

「昔は和食も作っていましたが、今は手間のかかるものはやめました。健康は大事だけれど、自分のペースでおいしく食べられることがいちばん!」

『クウネル』2023年7月号掲載
写真/奥村康人、取材・文/矢沢美香

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『クウネル』No.121掲載

料理好きな人のいつものごはん

  • 発売日 : 2023年5月19日
  • 価格 : 980円 (税込)

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