“言葉”からできたガラスの器とは? ガラス作家・山野アンダーソン陽子さんのアートプロジェクトに触れてきた

東京オペラシティアートギャラリー』にて開催中の『ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家』展の魅力をクウネルのライターYがご紹介します。

言葉から紡がれたアート作品に注目

山野アンダーソン陽子さんは、スウェーデンを拠点として活躍する吹きガラス作家です。普段はレストランやバーなどのクライアントから依頼を受けニーズに応える制作をしています。

ある時、使っていない時のガラス食器の佇まい(キッチンの流しにあるもの、食器棚にしまわれている様子など)を見てとても美しく思い、実用性とは関係のないあり方を追求したガラス食器の製作を試んだのだそう。

本展は山野さんが画家に“言葉”を依頼しガラスの器を製作。出来上がったガラスを見て画家が静物画に描き、さらにそれを写真家・三部正博氏が撮影し、その過程を本として編んでいくという、始動から5年にも及ぶアートプロジェクトの展示となっています。

画家によって選ぶ言葉は多種多様。例えば「向こう側を見る『窓』としての器」「ヨーコの小指の長さの直径で」「目を瞑って、辞書を開いて指が見つけた言葉」など。中にはガラスの完成を待たずに絵を描き始める画家もいたり。

みなさんは「ガラスの器」というと、どんな言葉が浮かびますか?

画風の異なる絵・吹きガラス・言葉・写真が並ぶ空間は一見の価値あり。ぜひ足を運んでみてください。心に響くアート体験ができますよ。(ライターY)

ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家展

会期:〜3/24(日)
会場: 東京オペラシティアートギャラリー
開館時間:11時〜19時(展覧会入場は18:30まで)
休館日: 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
東京オペラシティアートギャラリー公式HP
※こちらの記事はクウネルのInstagramより転載・加筆してご紹介しています。

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