少しずつ日が長くなり、春も本番。行楽のおともや、帰省のお土産最適なふたつの和菓子を「茜夜」店主・柳本あかねさんがご紹介してくださいました。
柳本あかね/やなぎもとあかね
東京・飯田橋「茜夜」を営むほか、グラフィックデザイナー、 二級建築士、日本茶インストラクターなど多彩な肩書を持つ。著書に『小さな家の暮らし』(エクスナレッジ)などがある。
和菓子選びのエキスパート推薦!
春には、どことなく和のお菓子が似合います。日本茶とお酒の小さなお店を営む柳本あかねさんは、和菓子選びのエキスパート。数多くあるおすすめの和菓子の候補から教えてくれたのは、素朴な桜もちと見た目も愛らしい和三盆です。
「隅田川のほとりにある長命寺山本やは、ひなまつりの時期はもちろん年中いつでも桜もちが買える老舗の名店。甘さ控えめでくどくないので、デイリーな煎茶にもよく合います」
また、こちらも京都の老舗和菓子店である鍵善良房。紅と白の淡い色の取り合わせが美しい「菊寿糖 紅白」 は、柳本さんの差し上げ菓子の鉄板おやつです。
この菊寿糖はカリッとした歯ごたえがありながらも、口の中でホ ロホロとほどけて、とても上品な味わい。日本茶はもちろん、意外にもコー ヒーとも好相性とのこと。「日持ちもしますし、年齢を問わず喜んでもらえるお菓子です」
●差し上げ菓子●
鍵善良房の菊寿糖 紅白
●普段のおやつ●
長命寺桜もち山本やの桜もち
『ku:nel』2021年3月号掲載
写真/近藤沙菜、取材・文/結城 歩
●そのほかの、差し上げ菓子と普段のおやつ
◎お菓子好きが太鼓判!『オーボンヴュータン』と『ジョエル・ロブション』の定番焼き菓子。
◎正統派のおやつには長く愛される理由があります。伝説のミルフィーユと行列のどら焼き。
◎白い羊羹とナッツたっぷりのタルト。手の込んだお菓子を一日のご褒美に。
◎忙しいときこそ甘いもの。 徒歩3分圏内のおやつに支えられて。