海老のエキスをたっぷり含んだ春雨がたまらない一皿。甘味と旨味がバランスよく効いた味はタイ料理の得意分野。パリッとこげた部分がおいしいので、鍋のまま食卓へ。コウケンテツさんのアジアご飯をご紹介します。
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◎ 【コウケンテツさんのアジアご飯①】タイ料理のカオマンガイはシンプルだけど美味しさが詰まった一品。
■海老の春雨蒸し
材料(2人分)
春雨…50 g
有頭海老…12
尾玉ねぎ…1/4個
わけぎ…2本
塩…小さじ1
赤唐辛子…2~3本
〈A〉
砂糖、しょうゆ…各大さじ1/2
オイスターソース…大さじ1
酒…大さじ2
水…大さじ2
しょうが(せん切り) …1/2かけ分
作り方
1.春雨は袋の表示通りに戻す。わけぎは3~4㎝長さに切る。海老は背わた、足、ひげを取り、塩をもみこんで、さっと洗う。玉ねぎは薄切りにする。
2.鍋に玉ねぎ、春雨、海老、わけぎ、赤唐辛子の順に重ねるように入れて、合わせておいたAを回しかけ、ふたをして5分ほど蒸し煮にする。ふたを開けて火を強め、サッと炒めて汁けを飛ばす。
タイのはなし
「ほほえみの国」と言われるだけあって、本当にどこに行っても人がやさしく、ほがらか。海老の春雨蒸しは、アユタヤの川海老の漁師さんの家でごちそうになった料理にヒントを得ました。いろいろな海老を食べてきたけれど、ここの手長海老は本当にうまかった!そのほか、印象深いのは、赤アリの卵のスープ。パックワーンパーという葉野菜と一緒にスープに入れるのが定番。スキッと爽やかな味で、アリの卵のプチプチとした食感と酸味がアクセントになって絶妙なんです。
コウケンテツ
料理家。韓国料理はもとより、オールジャンルをこなし著作も多数。長年レギュラーを務める「コウケンテツが行くアジア旅ごはん」(NHK BS 1)にてアジア各国を巡る。https://www.instagram.com/kohkentetsu/
『ku:nel』2016年9月号掲載
料理・スタイリング コウケンテツ/写真 コウケンテツ(旅写真)・小出和弘(料理)/取材・文 鈴木麻子
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