世界随一?!リサ・ラーソンのヴィンテージ作品など、北欧作家のクラフトが集う代官山の『TONKACHI, 6』
ユーモアたっぷり、温かみのあるデザインで、日本でも絶大な人気を誇る北欧の作家リサ・ラーソン。チャーミングな動物モチーフは、花瓶になったり、文房具やTシャツにプリントされたり…。たくさんの魅力的なアイテムになっています。その多くを扱うオンラインショップ『トンカチストア』の直営店『TONKACHI.6』にお邪魔してきました。
生前のリサ・ラーソンと深めた交流
2024年の春に亡くなったスウェーデンのアーティスト、リサ・ラーソン。世界中にファンがいますが、なかでも日本では特に人気といわれます。その理由のひとつが、オリジナル作品の豊富さ。たくさんのかわいいアイテムを私たちの手に届けてくれている『トンカチストア』の存在があります。
会社を運営する佐々木美香さん、勝木悠香理さんは生前のリサ・ラーソンと交流を深めるなかで、アイデアを出し合い、数多くの夢のあるアイテムをつくってきました。
「いまの会社・トンカチの前身はパワーショベルという会社で、そこでつくっていた〈ハリネズミカメラ〉というトイカメラがきっかけで知り合いました。
『写真と全然関係ないアーチストに写真を撮って欲しい』というプロジェクトで、リサにコンタクトしたのが始まりです。何のツテも無かったのですが、リサは『なんで陶芸家の私に写真を頼むのかしら?』と、面白がってくれて、そこから文通での交流がスタート」
そう教えてくれたのは、トンカチの社長・勝木悠香理さん。
写真のプロジェクトは、すぐに形にはなりませんでしたが、やり取りをするなかで「日本独自のプトダクトを提案しよう」ということになり、さまざまな傑作が生まれたのだそう。
そのひとつが、日本の民芸の産地とのコラボレーション。たとえば、益子焼とタッグを組んだ作品たち。「1950年代のある日、日本を訪れたリサは、人間国宝、濱田庄司の陶芸作品に出会い益子焼に魅せられます。それ以来、いつか益子焼の作品を作りたい!と願い、60年以上経ち、突然叶うことになりました」
のびのびとした雰囲気がどこか北欧の陶器にもつながるものとなり、日本の食卓で生き生きと活躍します。
多彩な北欧の作家たち
トンカチでは、リサ・ラーソン以外のアーティスト作品も北欧を中心に多彩に取り扱っています。特に人気なのが、スウェーデンのアーティスト、マリアンヌ・ハルバーグ。青と白を基調としたシンプルな色使いと、まるで紙にペンで描いたような味のあるイラストが人気です。
スウェーデン出身のアーティスト、エレオノール・ボストロルは、ユーモラスな犬のモチーフが人気。カップのなかにじっとお座りするわんこのティーカップが「どうも気になっている」という方も多いのではないでしょうか?
とぼけた表情、眠たげな表情など、こちらに訴えかけてくる味わいがたまらないのです。
TONKACHI,6(トンカチ・シックス)について
そんな様々なアーティストのアイテムを手に取ってみられるトンカチの直営店が代官山にあります。
山手線の線路沿いに建つビルの6階に、アーティストの作品やグッズが所狭しと並んでいて、店に一歩入った瞬間テンションが上がります。どこを見てもかわいいものだらけで、長く滞在するお客さんが多いというのも納得。1つ1つ表情の異なる陶器を見比べられるので、宝探しのような感覚でショッピングを楽しめるはずです。
imformation
住: 東京都渋谷区代官山町1-1 GRAVA代官山6階
電:03-5428-5162
休:不定休
リサ・ラーソンのおうちを紹介したクウネルの新刊が!
これまでクウネルで取材した37人と、リサ・ラーソンの自宅を紹介したインテリアBOOK『あの人の自宅公開!』を発売となりました。
ⒸLISA LARSON
取材/鈴木麻子