結城アンナさんの自宅公開!季節ごとに変わるインテリアのしつらえのポイントは?

「マチュア世代」憧れの星!の結城アンナさんの自宅にお邪魔しました!季節によって変わる「しつらえ」をキーワードに、アンナさん流のインテリアの楽しみ方をたっぷりと教えていただきました。

“きちんと”より“隙”を、“素敵”よりも“くつろぎ”を。

近くに学校、少し歩くと商店街。静かな時間が流れる住宅街に結城アンナさんは暮らしています。 「普段の買い物は近所の商店街ですね。飾る花も、昔からあるお花屋さんで」

リビング、ダイニング、キッチン、和室と、すべての部屋から庭が臨め、室内には観葉植物や生花が飾られています。

「私が生まれたスウェーデンはどこにいても近くに森があり、いつも自然を感じていました。誰の土地でも自由に入っていいという法律があって、小さいときはひとりで森に行っては、ブルーベリーやラズベリー、きのこなどをとっていましたね。自然は空気と同じ、私にはなくてはならないもの。だからいつでも緑を感じられる家を希望しました

初夏のリビングルームのしつらえ/軽やかな色のクッションとファブリックをソファーに。壁にはアンナさんが描いた太陽の絵。「壁に絵を描くなんて大胆さと意外性があるでしょ? こういう“隙”が緊張感を和らげると思うの」

緑があると落ち着くというアンナさん。 「緑があるとホッとしません? 私ね、家が一番好きなの。外でどんなに楽しく過ごしていても『早く帰りたい』と思うほど家が好き。それだけ家は安心できる場所、くつろげる場所なんです」

立派で素敵な住まいにもかかわらず、緊張感がなく、つい長居してしまいたくなる。その理由が紐解かれていくよう。

春のしつらえ/キッチンから続く自然光がたっぷり入る空間には、オーバル型の木製のダイニングテーブルと8脚の椅子が並びます。壁には陶芸家で叔母の結城美栄子さんの作品、額装された浮世絵やアンナさんが描いた絵が飾られて。「日本と海外、古いものと新しいもの、いろいろミックスするのが好きです。混ぜるとうれしくなっちゃうの!」

「素敵かどうかは別にいいの。くつろげることが私には大事。緊張感や窮屈さを感じてしまうからか、きちんとセットされたものが苦手です。暮らしもファッションも〝隙〟が好き。例えば、お腹が出ていてスカートのジッパーが締まっていないとか。どこかちょっと崩れている、そんな〝隙〟ってチャーミングでハッピーな気分になるもの」

初夏のしつらえ/「リネンのテーブルクロスで爽やかにしました。敷くだけで印象が変えられるからファブリックには目がありません。このクロス、カバー・シェード、最近の一番のお気に入りの籐の椅子も全部イケア! 天然の素材があるとほっとするんですよね」。

グラスには黄色のナプキンと庭で採ったセージを添え、お手製のフルーツティーもセッティング。アンナさんのセンスが弾ける爽やかなしつらえです。

「ちょっと硬い印象かなと思い、花を飾ったり、彩りのあるランチョンマットを敷いてリラックスできるようにしています」。

春のリビングルームのしつらえ/お客様をお招きする機会も多い広々としたリビング。愛犬オジーもくつろぐ、ゆったりとしたソファーが目を惹きます。「冬から春先はソファーに毛布を敷きます。座って暖かい、見てもほっこりするから」

好き!楽しい!の気持ちの赴くままに模様替え

では、暮らしの中の〝隙〟とは? 「まず、混ぜることかしら。祖父母や両親から受け継いだ古いものと最近のものをミックスしてしつらえる。海外と日本のものを折衷する。あとは意外性。壁に絵を描くとか!? そんな遊び心から〝隙〟が生まれて開放されるのかもしれません。でも、隙をつくろうなんて意識したことはないですよ。自然にそうなっただけ」

庭の一角にはハーブを中心とした鉢植えやコンテナが数多く並びます。「お手入れは大変だけど、手間をかければかけただけ植物は応えてくれる。ガーデンチェアに座ってゆっくり庭を眺める時間も好きです」

ただそれは、センスでは……「季節ごとや、クリスマスなどの行事、友人たちが集う、そんなタイミングで部屋のしつらえを変えることが多いですね。そういうとき、好き、楽しい、そんな気持ちを大切にしています。そこにセンスはいらないでしょ? センスじゃなくて、トライすること。失敗してもいいじゃない、失敗から新しいものが生まれることってたくさんあるから」。

気候のいい初夏や初秋は、友人や知人を招いてガーデンパーティを開くこともあるそう。「テーブルには今回イケアで購入したリネンを敷いて、ガラスの器でテーブルセッティングしました。ガーデン・チェアのソファとクッションにも、イケアで一目惚れしたファブリックを。この布地は滑らなくて便利、しかもお手頃。葉っぱの柄も初夏にぴったり」。

「全部の窓から緑が見えるようにしたい。家への唯一の希望をダディが叶えてくれました」。

トライ&エラーから育まれるくつろげる部屋は、まさにアンナさんの真骨頂。

最後に、今後の暮らし方についてうかがうと、「これからどんなことが起こるのか、家族にどのような変化があるかわからない。悩むこともあります。でも、結論なんて出ない。それならなったときに考えようと、今を楽しんで暮らすと決めました」。

緑があると落ち着くというアンナさんにとって、庭もくつろぎの場所です。

PROFILE

結城アンナ/ゆうき・あんな

自然体で心地いいライフスタイルやファッションが幅広い世代から支持される。自ら撮影し綴るInstagram(@ayukihouse)、クウネルサロンの連載、YouTubeも好評。

『クウネル』2024年7月号掲載 写真/須藤敬一、ヘア&メイク/清水ヤヨエ、取材・文/河田実紀

SHARE

『クウネル』NO.127掲載

くつろげる部屋が好き!

  • 発売日 : 2024年5月20日
  • 価格 : 1000円 (税込)

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)