京都生まれの中国料理「京中華」の魅力とは? 名店2軒を雅姫さんと巡ってきた

雅姫さんが京都に降り立ち、地元の友人と向かうのは、大好きな“甘いもの”、そして最近気になる“京中華”。雅姫さんと一緒に、2軒の京中華の名店を巡ってきました。

PROFILE

雅姫/まさき

東京・自由が丘にあるレディースブランド『ハグ オー ワー』、暮らしを提案する店『クロス&クロス』をプロデュース。パーソナルマガジン『MASAKI vol.3』(扶桑社)は12月に発売予定。

元祖京中華の流れをくむ広東料理店『芙蓉園』

〈春巻〉(990円)。たけのこ、干し椎茸、海老、豚肉を塩、しょうゆ、砂糖でシンプルに味付けし、卵入生地で巻いたサクッと香ばしい一品。

〈おやじの撈麺〉(1,210円)。あんは椎茸、茄子、パプリカも入った醤油味。

まず訪れたのは四条河原町からほど近い『芙蓉園』。初代は、京中華の先駆け『ハマムラ』の高氏が開いた『第一楼』で修業を積み1955年に独立。2代目の加地数男さんは、その味を引き継ぎ守ってきました。

茹でた中華麺をからしで和え、豚、海老、野菜のあんをかけた『おやじの撈麺(からしそば)』は、麺も当時のままの自家製です。

四条河原町からすぐ。

店主のこだわりをディスプレイ。

芙蓉園

住:京都市下京区市之町240
電:075-351-2249
営:17:30~21:00(20:15L.O.)、 土日のみ12:00~14:30(L.O.)
休:月曜日、火曜日
WEB:なし
支払:現金のみ
個室:あり
予約:可

ノスタルジックな店で味わう和風味中華『盛華亭』

〈蟹玉子〉(803円)は、塩味と甘酢味のいずれかを選んで。具材は蟹身とグリーンピース。鶏ガラスープが香るふんわりたまごが美味。

〈八宝糸〉(693円)は、『盛京亭』の名物料理のひとつ。たけのこや人参など野菜と豚肉を細切りにして炒めた冷菜。

京中華の一系統『盛京亭』の北店として開業した後、1982年に暖簾分けして誕生したのがこの『盛華亭』です。現店主の佐々木幸司さんは2代目。にんにくは使わず、旨味は鶏ガラや昆布出汁のみ。

北京料理と掲げていますが、和食に近い味わいだそう。名物の〈八宝糸〉や〈蟹玉子〉を朱塗テーブルで味わうと、優しい気持ちに。

盛華亭

住:京都市左京区浄土寺馬場町39-4
電:075-751-7833
営:17:00~22:00(21:30L.O.)
休:月曜日、第1・3・5火曜日
WEB:http://www1.odn.ne.jp/seikatei/
支払:カード可、電子マネー不可
個室:なし
予約:可

『クウネル』11月号掲載 
写真、高嶋克郎 (芙蓉園)、竹中稔彦 (盛華亭)/ヘア&メイク、岩井裕季/取材・文、中井シノブ/編集・文、今井 恵

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『クウネル』No.123掲載

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  • 発売日 : 2023年9月20日
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