【住まいの履歴】60代・デザイナーの家。「セルフビルド+リフォームで、20年以上かけて変化してきました」

山中とみこ ダイニングキッチン

大人の世代にこそ似合う普段着のブランド『chicuchicu315』のデザイナー・山中とみこさん。真っ白い空間と古道具が印象的な住まいは、 20年以上かけて少しずつ変化させた、唯一無二の空間です。

アンティークなものや植物がアクセントになります

山中とみこ インテリア YKK
近所の手芸屋さんが閉店する際に譲り受けた「YKK」の古い引き出しを窓辺に置いて。
山中とみこ 中国茶 道具
中国茶の道具を自作した棚に。「小さな道具がかわいらしいので見せる収納にしています」
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床や壁、天井までも真っ白く仕上げられた空間。そのすっきりとしたなかに古い家具や多肉などの植物がよいアクセントを加えています。洋服のデザインをしている山中とみこさんの自宅は築48年のマンションの14階にあります。

「窓からのこの景色に魅了されて転居を決めました。23年くらい前のことですね。この眺望を楽しみたくてずっとカーテンはなし。冬は寒いけれどなんとかやっています」

青森で生まれ育ったという山中さん。父は警察官だったため転勤が多く、さまざまな場所で暮らしてきたなか、青森の三沢米軍基地の近くに住んでいた際の記憶が鮮明だと話します。

「大きな庭がある平屋がずらっと続いていて子どもながらにいいなぁと思っていました。子どものころから部屋や家のことを考えるのが好きで、東京の大学に進学してひとり暮らしを始めたときはカーテンや器などを少しずつ買いそろえて。とてもワクワクしたことをよく覚えています」

山中とみこ ダイニングキッチン

結婚後は公団住宅に15年ほど暮らし、現在の住まいに移り住みました。3DKと部屋数が限られていたため、当時は息子ふたりそれぞれの部屋と夫婦の 寝室だけ。子どもが独立してやっと自分たちのスペースが持てたといいます。 押し入れをクローゼットに改造したり、 壁や棚を作ったり、ご主人とふたりで少しずつ手を入れてきました。

山中とみこ 植物 インテリア
日当たりのよい窓辺の床に大小さまざまな多肉植物を配置。 鉢や古い台車なども素敵。

「セルフビルドは好きだし楽しかったけれど、セルフゆえの温かみで溢れて しまって。 10年ほど前に業者に頼んで本格的なリフォームをしました。シンプルだけどややシャープな空間にしたいなと思い、壁や天井は白で塗装してもらいました。床はシナベニヤのオイル仕上げだったけれど、暮らし始めたらどこかしっくりこなくて、ひとりですべて白く塗りました」。

ホームセンターで買った、なんてことない水性ペンキなんですよ、と言って笑う山中さん。今後も自分にとってベストな空間を目指して変化していくことでしょう。

『ku:nel』2021年9月号掲載

写真/近藤沙菜、取材・文/結城 歩

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