一見シンプルで地味に見えたり、派手な柄で着こなしが難しく思えるワンピースでも、合わせる靴や鞄などの小物を工夫することによって、ニュアンスの変化を楽しみながら、自分らしく着こなすことができます。今回は、そんなワンピースの個性的な着こなしのお手本を、おしゃれな女性たちに見せていただきました。
遊び心のある小物がきいた大人のチャイナスタイル。
フリーランス/寺本美樹さん
アパレルメーカーの運営を経て、現在は某メディアのショップを手伝いながら、次のステージに向けて準備中。プライベートでは大学生の息子の母。
「大胆な柄+地味な色味に惹かれて」買い求めた〈トーガ〉のワンピースにカラータイツを品良く合わせたおしゃれ上級者の寺本さん。これまでボトムは、パンツ一筋だったそう。「年を重ね、似合うパンツのデザインが限られてきたこともあって、最近はワンピースにも興味津々。シックなベースに、私らしいユーモアを加えられる一着を、大切にしていきたいです」。
ワンピースはオフの日のお楽しみ。
タイ料理人/アベクミコさん
出張料理、ケータリング、 料理教室やプライベートダイニングも行う。Instagram
料理の仕事のときは、動きやすさ重視でパンツスタイルにエプロンが基本です。だから、オフの日はスカートやワンピースが着たくなるというアベクミコさん。年を重ねるとつい敬遠しがちな、ピッタリしたシルエットのものもサラリと着こなします。「着たい服を自分の着たいイメージ通りに着られるようにいたいな〜と思って、体型キープにも気を付けています」。
夏の疲れを癒してくれる上質な伊リネンが主役。
ランジュパース店主/田中靖子さん
東京・吉祥寺にあるアンティークショップ店主。フランスで買い付けた一点ものの雑貨やオリジナルの服が人気。Instagram
ひと目で気に入ったというイタリアンリネン生地を、信頼するパタンナー兼デザイナーが仕立てたオリジナルワンピース。この時季の白は、田中さんにとって大切な意味を持ちます。「夏の疲れが体に残る初秋は、清潔感のあるパリッとした白を着ると良いって、昔から母に言われてきたんです。上質なリネンは、自宅で洗濯できて、洗うたびに風合いが増すところが魅力ですね」。
『ku:nel』2021年9月号掲載
写真 近藤沙菜/取材・文 権佳恵(植村さん、寺本さん、田中さん)、 鈴木麻子(吉川さん、中村さん、アベさん)
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