一枚でコーディネートが決まり、フェミニンな印象に仕立ててくれるワンピース。締め付けがあまりなく、着ていてリラックスできるのが嬉しいポイント。でも、着こなしを工夫したり小物でアクセントを持たせないと締まりがなく見えてしまうことも…。今回はそんな悩みを解決すべく、「らくちん」になり過ぎない、エレガントなワンピースの着こなしを、おしゃれな女性方に見せていただきました。
「ゆるく」見えないように素材感や小物を注意します。
美容家/吉川千明さん
スキンケア、女性医療、漢方など、女性のためのナチュラルで美しいライフスタイルをさまざまな角度から提案。オンラインサロン開催も。https://otonabeauty.jp/
打ち合わせや取材などのときには決まってワンピース。「相手の方に“今日はおしゃれをしてきました”と示せるアイテムだと思うんです」。この日はオーガニックコットンブランド〈プリスティン〉のボウタイワンピースをセレクト。アイロンをきっちりかけ、柔らかさのなかにキリッと感を出せるように気をつけたそう。
季節の変わり目を楽しむ異素材ミックスのおしゃれ。
元デザイナー/植村陽さん
大手アパレルのデザイナーとして36年在籍後、60歳で退職。現在は猫と自然を愛でつつ、古典に親しむ日々。次のステージもゆっくり思考中。
「パスザバトン」で購入したシルクワンピースに、レザーや綿麻のストールなど、異素材アイテムを上手にミックス。ワンピースは目を凝らすと、ところどころ縫い代が見えます。「実は裏返しに着ているんです。縫い代や見返しが立体的に浮くと、アームホールや脇にニュアンスが生まれます。どんな服も自分らしい着こなしができるのが、大人の醍醐味」。
重たく見えないように「3首」のどこかは見せて。
「CASUCA」表参道本店インティメイト店長/中村知寿子さん
スタイリスト安野ともこさんのショップ「CASUCA」の表参道本店勤務。
ジュエリーが映えるシンプルなワンピースをよく着るという中村知寿子さん。天然素材のものに、ちょっとエッジのきいた小物を合わせるのが中村さん流。「今日は10cmソールのサンダルがポイント。ハードな小物でメリハリをきかせるようにしています。また、首、手首、足首“3首”のどこかは見せて、すっきり見える工夫も」。
『ku:nel』2021年9月号掲載
写真 近藤沙菜/取材・文 権佳恵(植村さん、寺本さん、田中さん)、 鈴木麻子(吉川さん、中村さん、アベさん)
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