好きなファッションアイテムのひとつがジャケットという結城アンナさん。今回は、結城さんのお気に入りの私物ジャケットで、3つのコーディネートを提案していただきました。肌寒くなってくるこれからの季節、お出かけの際は結城アンナ流ジャケットスタイルを参考に、着回しを楽しんでみてはいかがでしょうか?
このジャケットを着回します。
ワードローブには何枚もジャケットがあるというアンナさん。その中の1枚、秋口から春先にかけて活躍するジャケットを着回していただくことに。
アンナさんおすすめのブランドintoca.のカシミヤジャケット。「クラシックな形なのに古さを感じない。シンプルなデザインなのに女性の美しさを引き出してくれる、そんな点が好きです」
「素敵なジャケットさえあれば、コーディネートの幅が一気に広がりますよね。私にとって素敵なジャケットとは、体にフィットすること、上質な素材で何年も着られること、定番の形だけれどどこかに遊び心があること、ボタンなどの細部にもこだわっていること、着ていて楽なこと。今回着るintoca.のジャケットはその条件を全部満たしていると思うほど気に入っています。一見するとベーシックなジャケットのようだけれど、裾などに白いラインが入っていたり、ウエストが程よくシ ェイプされていて、着ると女性らしい美しい体のラインを出してくれたりと工夫がいっぱい。軽さも魅力です」。畳んでもシワにならず、何パターンもの着こなしができるので、アンナさんの旅のお供ともいえる存在だそう。
■idea1
ジャケット×ワンピース
ワントーンでまとめ、 大振りジュエリーを利かせて。
ZUCCaの透け感のあるワンピ ースに、intoca.(イントゥーカ) のジャケットと同系色の同じくintoca.のスパッツを合わせて。 そして足元はGUCCIの黒いレザーサンダルを。ワンピースにジャケットという王道スタイルと思いきや、「スパッツを取り入れることでフォーマルだけどカジュアルな印象に。TPOを選ばないコーディネートです」。大振りのネックレスやジャケッ トの襟元にブローチを付ければ個性も生まれます。
■idea2
ジャケット×赤のロングスカート
元気になる色を選んで、軽やかに着こなして。
「Atlantique Ascoli(アトラン ティックアスコリ)の赤いロングスカートは、コットン素材だから着ていても楽。ジャケットとの相性もいいから気に入っています。明るい色は着ているだ けで元気になるよう!」。ジャケットの下はメッセージ入りのZADIG & VOLTAIRE(ザディグ エ ヴォルテール)の白いTシャツ。繊細なビーズがあしらわれたDOLCE&GABBANAのシューズで足元に輝きを。
「サイ族がハンドメイドしたというビーズのブレスレット。「鮮やかな色に一目ぼれしました。こういう手作りのものは、温かみがあって、味わいがあるので好きですね」
「年齢を重ねてくると、美しいものを着ることが大事。清潔感や品格にもなると思うから。だから素敵なジャケットは私たち世代にとってのマストアイテムかもしれませんね」。
■idea3
ジャケットスタイル×デニム
小物で輝きをプラスして、洗練のカジュアルスタイルに。
「ジャケットにつけたこのキラキラのロングブローチ素敵でしょう?輝きのあるアクセサリーは、ジーンズなどのカジュアルなスタイルにも華を添えてくれるので、好んで付けています」。ジャケットにしっくりなじむMizuiroind(ミズイロインド)のジーンズには、COMME des GARÇONSのボーダーTシャツをジャケットの袖と一緒にまくって抜け感を出して。Gianvito Rossi(ジャンヴィト ロッシ)のシルバーのサンダルでさらに軽やかに。
ジャケット×ワンピーススタイルにも使われたバッグ。「夫が海外で買ってきてくれたもので、もう20年は経っていますね。物はそんなに入らないけれどアクセントとして重宝しています」。
■plus item
アンナさんの愛用小物
ジャケットにも合わせやすく、結び方によってはブラウス代わりにもなるスカーフも、楽しむことが多いそう。右はアンナさんがカラーコーディネートしたmanipuri(マニプリ)のスカーフ。
「ファッションは楽しむもの!個性を生かすもの!」というポリシーを持つアンナさん。コーディネートによく活躍するのが、ジャケット×赤のロングスカートのスタイルでも登場するメッセージが書かれたTシャツです。
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ゆうきあんな
タレント。自然体の心地よい暮らし方や、シルバーヘアを楽しむ女性として支持を得る。『グランマ・モーゼス展 – 素敵な100年人生』公式サポーター就任。Instagram@ayukihouseも人気。
『ku:nel』2021年9月号掲載
写真 上原朋也/ヘア&メイク 長井かおり/取材・文 河田実紀 Hata-Raku