ロックダウン以降、パリから南に離れた村での生活が主となり、家での時間が増えた順子さん。他人の目がないからとルーズな格好をせず、自分のためのおしゃれをすることが彼女の日々の小さな楽しみ。このような小さな幸せの積み重ねでできている彼女の日常を覗かせていただきました。
今日もパリの南、ブーロンマーロット村で過ごしている順子さん。これまで長年、平日はパリで仕事をし、時には日本へ戻り、週末は村の家でくつろぐ生活を送ってきましたが、春のロックダウン以降そのルーティンは無くな り、今はパリには週1、2回行く程度。 旅はできないし、遊びに行くのも容易ではない。友達と集まるのも難しい。そうなると、暮らしの多くのディテールは変わらざるを得ません。
「たとえばおしゃれひとつとっても、外出しないとルーズな格好になりがちで、メイクも疎かに。でもこんなときだからこそ、朝起きたときに100パーセント自分の気分で着る服を選ぶ、というようなことをしています。急にピンク色を着るとか、忘れていたスカートをはいてみるとか。出掛ける予定もないのに1日3回着替えたこともあるくらい。他人の目がないからとずっとルーズでは面白くないでしょう?これこそ自分のためのおしゃれね」。
ひとりの時間に、毎日シーツを変える、DVDで映画を観るときはこの膝掛けをかける、片付けをしていたら仕舞っていた昔の服を発見する、というような、とても些細なことだけれど日々楽しみを見つけています。それは今に始まったことではなく、順子さんの日常は小さな幸せの積み重ねでできている、と言っても過言ではありません。
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『ku:nel』2020年3月号掲載
写真 松永学/コーディネート 鈴木ひろこ/取材・文 綿貫あかね