ディテールまでこだわった美しい家|島田順子さん パリのご自宅その1

島田順子|自宅

モンマルトルのアパルトマンは、島田順子さんの「好き」が集まった居心地の良い空間。

娘の今日子さんがまだお腹にいる頃、即決で購入したモンマルトルのアパルトマン。10数年後に上の階が空いたので、天井を抜いて、職人さんにオーダーしてスペインで見た教会の鉄の螺旋階段を真似て作ってもらいました。カーテンレールも同じ職人の手作り。

「家の内装のことはしょっちゅう考えています。散歩の途中の骨董屋で見かけたオブジェとか、インテリア雑誌の切り抜きとか、ピンときたら頭の片隅に入れておくの。
高級な店で高いものを買うのは当たり前すぎてつまらない。自分だけが見つける掘り出し物が一番楽しいじゃない? 
バカラの手彫りのエッチンググラスは昔、近所の骨董屋で100個も買ったの。当時は驚くほど安かった。今はうんと高くなってしまって手が出ません」

何かの物真似ではない、自分のオリジナルな視線でピックアップしてきたものが、年月をかけて少しずつ住まいの雰囲気を醸成していくのでしょう。

インダストリアルな製品の風合いが昔から好き。手前はミシンのシンガー社のスツール。

40年前10フランで買ったサント アントワーヌ人形

イスタンブール旅行時に購入した絵皿。「カレーでおもてなしする時によく使います」

孫のイマちゃんがアクリル絵具で描いたママ(娘の今日子さん)の肖像画。

田舎(パリ南東70㎞のブーロンマット村)の家の庭で咲いた木蓮の枝をパリまで連れ帰った。

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『ku:nel』 2018年7月号に掲載

写真 Yas
取材・文 松原麻里

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