「あいまいな色は 似合わないと知っているから着ない。でも、自分を決めつけない、狭めないようには心がけているんです。」村尾千鶴子さんが服と自分と丁寧に向き合ってきて身につけた表現スタイルは、どんな着こなしにも必ず遊び心があって、清々しい!自分らしさを表現するためのおしゃれのコツを、4つのコーディネートと共に拝見します。
村尾千鶴子/むらおちづこ
多くのファッションブラ ンドのアートディレクションを長年手掛ける。 数年前より山梨の家での畑仕事も忙しいデュアルライフに。近頃はスポーツアイテムが買い物のメインとか。
軽さは大切にし、 色や柄を細やかに 足すのが楽しい
ロシャスの鮮やか&シックな配色スカートは、「エレガントさを抑え気味に」ロゴTシャツを合わせる。
ブルーラメニット、バッグは黄緑×茶のフェンディ刺繍バケットで、『クリスチャン ルブタン』のミュールには膨大な手持ちのソックスからストライプを。色や柄の配置が繊細。
絶妙な色合わせ+配色ラインで可愛さ楽しさUP
10年程前のドロワーのレーストップ、ベージュに合わせるパンツは「言われてみれば私らしい色!?」ひと味違う鮮やかブルー。
羽織るのは「昔パリで張り込んだ」『マルニ』の薄手革コートでクリーム色!配色ラインが効いたサンダルとバッグで「もっと面白く」。
トラッドやIVYベーシックから始まり色柄で新鮮
ドロワーのブレザーには『RIXO』のロングワンピースでバッグは斜め掛け。ギンガム、ブレザー、チェック。
「昔から好き」なベーシック要素のアソートに留まらず、アンティーク風の柄やバッグのリゾート感を入れたり、柄の配置やボリュームの調整でまたワクワクに。
モノトーンに光沢や色でスパイス。 スポーツ系の出世
「最近スポーツウエアをよく購入します」。『adidas×HIROKO TAKAHASHI』のラン用パーカもお気に入り。
昔のgreenの光沢あるストレートパンツとのモノトーン組には黄色クラッチやイラストTシャツを。『CUTLER&GROSS』のスクエアな眼鏡もポイント。
「コーディネートは好きだけど技術でもなくて。まずどんな時間を過ごした いかをイメージして着たいものを決め ています。肩の力を抜くのはもちろん〝自分らしい〟がやっぱり大切」
写真/玉井俊行 取材・文/原 千香子、河田美紀 再編集/久保田千晴