【マチュア世代のお手本ファッション】フランス・ヴィンテージショップオーナーが手放せないお気に入りアクセサリーとは?

2006年から7区でアンティークショップ『ルネッサンス』を営むコリーヌ・タン=トロングさんは、上質で洗練されたビジューが大好き。スタイリングの最後に必ずジュエリーを添えるのが自分の中の約束事だといいます。その中でも贔屓にしているというビジューたちを紹介していただきました。

「店には洋服とビジューを半分ずつぐらい置いています。本物の貴石より、存在感があるデザインのビジューファンタジー(フランスで人気のコスチュームジュエリー)が好きです。

シャネルも『ビジューファンタジーは時として本物の宝石より輝きを放つ』と言うように、高級な宝石とはひと味違うユニークなきらめきがあるからです」

ココの横顔が刻印されたシャネルのブローチ
春夏に活躍するバングル。右は907年代、J・F・フェレ時代のディオール。左はマドモアゼル・ココの横顔が刻印されたシャネル。
クリスチャン・ラクロワのバングルやエルメスのカシミヤストール、60年代のブローチ
引き出しにはお気に入りのアイテム。クリスチャン・ラクロワのバングルやエルメスのカシミヤストール、60年代のブローチなど。
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シンプルなドレスもビジューひとつをつけるだけで、よそゆき顔に変身。そんな素敵なビジューたちをどのように見つけているのでしょうか。

「パリの公営オークションハウス『オテル・ドゥルオー』を始めとする、世界中のオークションです。お客様からパーソナルな情報をいただき、見に行くことも多いんです。昔は蚤の市にも通いましたが、最近はコレクターが増えて価格が上昇してしまいました」

エリエット・カラッチョーロの真珠貝のネックレスはオークションで購
80年代のイタリアの名門エリエット・カラッチョーロの真珠貝のネックレスはオークションで購入して大切にしているもの。
ムラノガラスのターコイズのネックレスとInraj moniの花モチーフブローチ
シンプルなシャツやニットを引き立てるターコイズのネックレスは60年代のムラノガラス。花モチーフのブローチはInraj moni。
クリスチャン・ラクロワのブローチ
「久しぶりにブローチがマイブーム」。パンテールはノーブランド。 ハートはクリスチャン・ラクロワ。 雪の結晶は3、4年前のシャネル。
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そしてコリーヌさんならではの、ビジューと服の合わせ方を伺うと。

フェミニンなモスリン素材のエルメスのドレスに50年代のカラフル な石のチョーカーを合わせ
フェミニンなモスリン素材のエルメスのドレス。

「プリント柄のドレスやシャツにも、 躊躇なくボリュームのあるビジューやカラフルな石を合わせ、その意外なハーモニーを楽しんでいます。またビジューは出合いが大切です。ひと目惚れした直感を信じ、楽しんでください」

写真/篠あゆみ コーディネート/鈴木ひろこ 構成・文/今井恵 再編集/久保田千晴

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