骨董の魅力を知り、金継ぎの仕事に繋がった運命の器たち【金継ぎ師・笹原みどりさんの愛用品】

親しい人が 愛用していたものを受け継ぐということは、その人の想いや過ごした時間なども共有すること。金継ぎ師・笹原みどりさんが大切な人から譲り受け、使い続けている愛用品などを拝見しました。
PROFILE
笹原みどりさん
金継ぎ師
スタイリストを経て、10数年前から始めた「金継ぎ」が本業に。『金継ぎohlala』
Instagram:@midorigomisasahara
今の金継ぎの仕事に繋がる、いい出会いの器
37年前、スタイリストの師匠の北村道子さんから、結婚祝いにと笹原さんに贈られた骨董の皿と茶碗。
「道さんは骨董が大好きな人ですが、私も実際に使って骨董の魅力を知るきっかけになりました」という、今の金継ぎの仕事に繋がる運命の器です。
From スタイリスト・北村道子さん
古伊万里の染付皿&茶碗

明治時代のものと思われる古伊万里、染付の皿と汲茶碗。37年の時を経て「それぞれ数は減ってしまいましたが、今は欠けた部分は金継ぎで修復して、料理やお茶に普段使いしています」
From 母
日本製の洋皿

アトリエにしている実家に毎日通う笹原さんは、「母の食器棚から出して使っています。特に名のあるメーカーのものではないけれど、柄が可愛いし、サイズも使いやすいです」と愛用中。
一方の洋皿は母の結婚祝い、70年前からのもの。「子供の頃からこの洋皿でハンバーグやカレーを食べた懐かしい記憶があります。『可愛いから頂戴ね』と母に言っていた大好きな食器です。どちらも数が欠けてしまいましたが、今なら金継ぎで直せたのに、と割れて処分したことを少し後悔しています」
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『クウネル』2023年5月号掲載
写真 /目黒智子、編集/黒澤弥生
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『クウネル』No.120掲載
センスのいいあの人の愛用品
- 発売日 : 2023年1月20日
- 価格 : 980円 (税込)