<クウネル・サロン>プレミアムメンバー青木美詠子さんに収納のコツを教わる連載。前回の整理収納のコツ。それでも私は紙の本が好き。スッキリ本棚の鉄則は「3割の空きスペース」に引き続き、放って置くと溜まってしまう書類の整理について。
デジタル化が進んでいるとはいえ書類は溜まってしまうもの
今回は、書類整理の話です。私も得意ではなく、やりたくないもののひとつですが。最近では書類をPDF化し、管理するアプリもあるそうですね。でも私はデジタルのみだと消える可能性が怖く、仕事の資料や手書きメモ類も多いので、まだアナログな紙での収納がメインです(パソコンやスマホ、サブスクの雑誌からは、スクショで保存も)。
いろいろな形状のクリアファイルを駆使します
上の写真(左下)のクリアファイル群は、仕事や日常でよく使うもの。ずっと前の本にも載せましたが、たぶん20年近くはこの収納方式です。
またTOP写真のようなファイルボックス収納も本当に便利。
書類整理で分かったこと2つ
収納方法はこんな感じですが、書類整理で私が身に染みてわかったことを2つ。
1)「紙類はどこかに積み上げず、終着地点のファイルまで即、絶対入れる」
以前は領収書やDMなど、まとめて後でやろうと、手帳のあたりに束ねて置いていました。が、どんどん堆積。
すると「えーと、これはDM。これは領収書、これは……」とまた分類も必要で、「あれ?なんでいったん経由地みたいなとこにごっちゃに溜めて、わざわざ再度考えたり、仕分けたり、手間を増やしてるの?」と、はたと思ったのです。
それで日々、郵便ポストや財布から数枚出た紙を当日(せめて数日以内)に、「これは処分。これは領収書入れ、これはファイルに」と入れてしまえば、数分ですみ、いちばんラクとわかりました。
今ではその手帳付近に紙があると落ち着かず、早くやってしまいたいと思うほど。こうなれば、しめたものです。でもそこまで揺り戻しも多々あり、「また溜めてる!」もありましたが、徐々に「仕事の前だろうが、すぐやると数枚だ。ラク!」というのと、溜めた後のイヤな感じを思い出し、戻りたくなくて習慣化できたようです。
2)「書類整理の時間を真剣に確保し、小分けにやる」
整理に時間がかかる書類は気が重いのですが、たとえば「1時間をちゃんと確保し、このファイル1つだけやろう」とか思うと、案外早く終わったり、逆にどんどん続けられたりして成功体験が積み上がります。この嬉しさは、ほんとに格別。他の片付けでも「ちゃんと時間を確保」って重要です。
書類整理は人それぞれ、一筋縄ではいきませんが、小さな成功体験が増えれば、苦手意識も減ります。日頃から「余計な紙は即処分」という態度も、大いに自分を助けますよ。