「anan」や「BRUTUS」のロゴも!アートディレクター・堀内誠一の「絵の世界」が京都・大丸ミュージアムにて開催。2022年1月24日まで

堀内誠一 絵の世界

デザイナー、アートディレクター、 絵本作家、 雑誌作りにおけるエディトリアルデザインの先駆者・堀内誠一さん(享年54歳)。「anan」「BRUTUS」のロゴを手がけたり、「くろうまブランキー」 など多くの人気絵本を世に輩出したり多彩な仕事を展開しました。2022年に生誕90年を迎えることを記念して展覧会を開催します。

堀内誠一 絵の世界
1965年 『ぐるんぱのようちえん』

アートディレクターの先駆けとして、昭和の時代を牽引した堀内誠一さん。14歳で新宿の百貨店伊勢丹に入社。退社後、20代半ばより「あかずきん」や「雪わたり」、「くるみわり人形」など数々の人気絵本を生涯にわたり60冊も輩出し、挿絵も数多く手がけてきました。明るい印象の色合いと親しみがあるタッチの絵は幅広い世代を楽しませてくれます。

また「anan」「BRUTUS」、「Olive」など今も親しまれている雑誌のロゴや本の装丁のデザインなども担当。1973年から81年にかけてパリに暮らし世界を巡り、 旅先の風景や地図を描き雑誌で発表し、多彩な表現に意欲的に取り組んでいましたが、1987年逝去。

どこか懐かしくも愛らしい絵の世界

たろうのおでかけ_1963 堀内誠一 絵の世界
1963年 『たろうのおでかけ』
ぐるんぱのようちえん 堀内誠一 絵の世界
1965年 『ぐるんぱのようちえん』
ぐるんぱのようちえん03_1965 堀内誠一 絵の世界
みているこちらも自然と元気になるようなポップで明るい印象のタッチ。
堀内誠一 絵の世界
1970年 『ロボットカミイ』
堀内誠一 絵の世界
1976年 『こすずめのぼうけん』
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©Seiichi Horiuchi

今年2022年は堀内さんの生誕90年の節目となる年。それを記念して「絵の世界」に注目した展覧会が開催されます。

戦後の激動する社会の中、 「絵」というヴィジュアルが持つ力を広告やデザイン、 イラストなど様々な分野で発揮。作品世界を覗いてみれば、 20世紀という時代において絵本や雑誌といったカルチャーがいかに変化し発展してきたかも浮き彫りになります。今回、 初公開となる貴重な10代の時に描いた油絵作品などを始めとする、 絵本の原画、デザインにおける作画、 雑誌のためのカットなど、 堀内さんの創作の原点ともいえる「描くことを」をひもときます。

年の始まりにときに愛らしく、 時に鋭くアヴァンギャルドな絵の世界に触れに足を運んでみてはいかがでしょう?

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