在仏6年目の<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの松永加奈さんのフランスレポート。今回は、みんな大好きフランスの雑貨たち。かご、キッチンクロス、食器など、私たちが「雑貨好き」になったきっかけをくれたのは、思えばフランス発の雑貨でした。
かご、ガラス瓶、ノートに石けん…今すぐ必要じゃないのに、うちにもあるのに、目にするとついふらふらと近づいてしまう私。どれも日用品ですが、これを「雑貨」と言い換えると、なにやら心がざわざわしてしまう、そんな「雑貨好き」の方も多いのではないでしょうか?
パリにはたくさんの「雑貨屋さん」があり、どのお店も扱うアイテムの範囲が広いような気がします。小物だけでなく、インテリアや寝具、キッチン用品、中にはアンティークものまで。当然ながら、フランスのライフスタイルに合わせたラインアップなので、眺めていると「あ、普段こういうものを使うんだな」とわかる面白さも。
例えば、床を磨くお掃除グッズや琺瑯鍋用のブラシ、マルシェかごの種類、お皿や手を拭くふきん(トルション)はドアや壁に吊るすので日本より大きめサイズ…などなど。布ものはポップなものより少しくすんだカラーバリエーションで、時代の雰囲気が残るフランスの部屋にぴったりだなと思います。
先日ニースを訪れた際、メイドインフランスの雑貨だけを扱うお店へ行きました。小さな鉛筆削りから水中眼鏡まで(!)、棚に並ぶのはすべて店主のセレクト。産地が分かるタグ付きで、店主からの説明も聞きながら、フランス雑貨の特産品としての魅力も発見。今まで「かわいい」「素敵」と手に取っていたものの背景を知ると、使う時の心持ちがちょっと変わってくるから不思議です。…といいつつ、使わずに自分の傍らに置いてときどき眺めたいものも。そういうものはパリで雑貨屋さんをのぞき、並べ方や飾り方を参考にしています。
気づけば部屋にはフランスの雑貨が着々と増加中。引越し作業のときに「もう買わないぞ」と決意したはずなのに。ま、それで日々がご機嫌に過ごせるなら、良しとしようではありませんか!
●インテリアを彩るかわいい雑貨たち
◎『無印良品』元スタッフがおすすめ。我が家でヘビーユースの買って良かったキッチンツール。
◎第二の故郷・モロッコのエッセンスを日常に取り入れる大原真樹さん
◎「不要かもしれない」モノが愛おしい。寺本美樹さんが無駄なモノからもらう豊さと優しい気持ち
◎素敵な器で日常を彩りたい。暮らしの道具の店『jokogumo』店主・小池梨江さんのおすすめ。