丈夫で日常使いにぴったり。民芸の器を多く取り扱う『jokogumo(ヨコグモ)』の店主・小池梨江さんに、おすすめの民芸の器や選び方を教えてもらいました。
オールシーズン使える、温かみのあるガラス
ガラスの器には、自然に手が伸びる使い勝手の良さがあるといいます。
「夏のイメージがあるけれど、これはうっ すら黄みがかっていることもあり、料理やシチュエーションを選びません。温かみがありつつ、食卓を引き締めてくれるような存在です」。作者は石川硝子工藝舎の石川昌浩さん。民芸の流れを汲んだ倉敷ガラスのスピリットを受け継ぎ、岡山で制作しています。「石川さんは定番を長年つくり続けていて、その精神も民芸の器に通じるところがあると思います」
また、もう1点おすすめしてくれたのが岩手の小久慈焼。200 年以上も続く伝統のある窯元で、柔らかな土と素朴な白の釉薬が絶妙なバランスです。
「サイズや形の種類も多く、魚やお肉、アジア料理にもよく似合います。また、手に取りやすい価格も魅力のひとつです」
jokogumo/ヨコグモ
東京・神楽坂に実店舗を構える。民芸の器のほか、日本全国や外国の手仕事による雑貨・日用品が並んでいる。オンラインショップも展開するほか、不定期でワークショップやイベントを行う。
https://www.jokogumo.jp
『ku:nel』2020年7月号掲載
写真 松村隆史 / 取材・文 結城 歩