定年退職を機に長野県へ。木の茶色と空のブルーを基調にした自然素材がやさしくなじむ家。【住まいの履歴】

住まいの履歴 徳田民子さんダイニング

各界著名人の気になるお住まいを拝見。これまで住んできた家のお話も合わせてお聞きする「住まいの履歴」。今回はファッションコーディネーター・德田民子さんのお住まいです。

“シンプルに暮らす”を叶えた心地よい一軒家。

長野県安曇野市で、夫婦ふたり暮らしを楽しむ德田民子さん。文化出版局で『装苑』『ミセスのスタイルブック』などの編集長として多忙な日々を過ごし、定年退職を機に安曇野へ移り住みました。

「16年前、ここに小さな家を建てることが決まって、〝シンプルに暮らそう〟と決めました。生活動線がひとつで済むように平屋の一軒家に。移住前には、持ちものを整理して、多くのものを手放しました。器や洋服は、シンプルでベーシックなものが残りました」

住まいの履歴 徳田民子さんキッチン

すっきり整頓されたキッチンは、ブルーのタイルとステンレスが清潔感を添える。「アンティークショップで購入した配膳ワゴンがとても便利。デザインも好きで、この家の名脇役なんです」

住まいの履歴 徳田民子さんダイニング

食事をしたり、趣味の裁縫を楽しんだりと、1日のうちで最も長く過ごすリビングダイニング。後ろ姿が印象的なアンティークチェアは、かつて教会で使われていたものだそう。クッションやカーテン、シェルフはテーマカラーのブルーで統一し、クッションカバーは德田さんの手作り。収納のかご使いにもセンスが光る。

東京で暮らしていた頃は、モノトーンやシャープなデザインの家具が多かったそう。今の住まいには、木の家具やカゴなど自然素材がやさしくなじみ、穏やかな空気が流れています。

「最初に夫と相談して、家のテーマカラーを〝木の茶色〟と〝空のブルー〟の2色に決めました。色を絞ると、空間が自然にまとまります。この家には自然素材がよく似合うと思ったので、ダイニングテーブルとチェアは使い込まれたアンティークのものをあえて選びました」

住まいの履歴 徳田民子さんリビング

長野の冬に欠かせない薪ストーブ。

移住を経て、「東京と長野という、まったく違う2つの暮らしを経験できたことが幸せ」と語る德田さん。四季の移ろいを感じながら、穏やかな日々を大切に過ごしている今、これから思い描く未来についても伺いました。

「ここはもともと縁のない土地でした。でも、それを大胆な選択だとは不思議と思わなかったんです。いまだに旅の途中のような気分。どこか面白い場所に出合ったら、また気持ちが変わるかもしれません。それくらい軽やかに暮らしていけたらいいなと思っています」

住まいの履歴 徳田民子さん収納棚

大きな収納家具は使わず、食器類はオープンに。器の色や形もインテリアの一部のよう。

住まいの年表

●2060代半ば 都内の分譲マンション

結婚後、夫婦ともに仕事で忙しい日々を過ごす。50代で庭付きのマンションを購入してからは、ガーデニングに没頭する。

60代半ば〜現在 長野・安曇野に移住

移住を考え始めた当初は海沿いの小田原などが候補地だったなか、訪れた安曇野に魅了され、移住を決意。64歳で家が完成。

PROFILE

德田民子/とくだ・たみこ

ファッションコーディネーター

文化出版局にて『装苑』『ミセスのスタイルブック』などの編集長を務めたのち、定年退職後に長野・安曇野に移住。メディア出演や雑誌監修、イベント登壇など、幅広く活躍中。最新刊『80歳、私らしいシンプルライフ』(幻冬舎)も話題。

 

『クウネル』2026年3月号掲載
写真/松村隆史、取材・文/阿部里歩

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『クウネル』NO.137掲載

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  • 発売日 : 2026年1月20日
  • 価格 : 1,080円 (税込)

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