【辛酸なめ子さんが訪ねる風水師の家】財運アップの風水グッズにも興味津々!/前編

辛酸なめ子さん風水師の家イラスト

環境を整え幸運を引き寄せる〟と言われている「風水」。
その道を追究する風水師の暮らし、実践している台湾の家、取り入れ方の注意点など、あらゆる側面から「風水」を紐解きます。

「運」や「気」など目に見えないものにも造詣が深い辛酸さん。「風水に興味をお持ちでしたら、風水師の家を訪ねてみませんか?」とお誘いしたところ「はい!」と。風水師・田中道明さんの住まいで辛酸さんは何を感じる!?

空間と人の”気”はシンクロする。それをいい状態に整えるのが風水。

辛酸なめ子さんが訪ねる、風水師の家。

陰陽師・安倍晴明が人里離れた地に居を構えたことを彷彿とさせる田中さんの住居。曰く「川は絶えず“気”を運ぶことから、近くに川が流れる家を選びました」。川を探索するふたりの会話は...「なめ子さん、砂金が採れそうな川でしょ?」「ざるを持ってくればよかった、金が高騰してますから」

2026年の初春、辛酸なめ子さんが風水師・田中道明さんの家を訪ねるという貴重な機会が到来。「風水師の方が暮らす家にうかがうのは初めてです。どのような運気を感じられるのか、楽しみでなりません」と、辛酸さんの好奇心の扉が大きく開きます。

田中さんの家は風光明媚な神奈川県・箱根にあります。「初めまして。なめ子さんとお呼びしていいですか?お目にかかれて光栄です」と朗らかな挨拶とともに、最寄りの小田原駅まで車で迎えに来てくれた田中さん。

やや緊張気味の辛機さんでしたが、車中の空気も徐々に温まり和らぐと
「田中さんは風水の大家リリアン・トゥーさんから学んだのですよね?」と質問。

「はい、世界で最も有名な風水のグランドマスターのひとりであるリリアンは、1980年代に香港でアジア初女性の銀行頭取になるなど、華々しいビジネスキャリアを風水を実践して築いた人です。そんな彼女のもとで風水を学び20年以上が経ち、風水師として活動をしています」と田中さんが答えるや否や、辛酸さんが直球の質問、「そもそも風水とは?」。

「約5000年前、中国の黄帝(有史以前の伝説的帝)が国を繁栄させるメソッドとして提唱したのが風水の始まりです。その後、長い年月をかけ積み上げられてきたものが現在の風水につながっています」と田中さんは言います。

さらに、「空間の“気”とそこにいる人の”気”はシンクロする、いい状態の“気”にコントロールするのが風水術。こんな経験はありませんか?初めて行った場所で『ゾクっとする』とか『いるだけで落ち着く』などと感じるのは、その空間が持つ“気”を感じている証拠。その“気”をコントロールするのが風水術です」

辛酸なめ子さん風水師の家イラスト

“気”を感じ、コントロールする力を養うため選んだ山の中の家。

箱根の峠を車で走ること約1時間、80年代に作られた別荘地の一画に建つ田中さんの家に到着。山に囲まれ、川のせせらぎや小鳥のさえずりも聞こえる静かでやさしい空気に包まれた場所で、辛酸さんも自然と「気持ちいいですね〜」と声が漏れます。

幸運を呼ぶ風水ポイント6つ

ピヤオ 幸運を呼ぶ風水ポイント 辛酸なめ子さんが訪ねる、風水師の家。

玄関の外には聖獣「ピヤオ」。「シーサーに似ていますが、東洋版ユニコーン。家を守り繁栄をもたらす」と田中さん。

辛酸なめ子さんが訪ねる、風水師の家。

田中さん自ら塗った鮮やかな朱色の壁には、空飛ぶ馬「風馬」に乗ったチベットの神様の絵。

箱根の山々

近くには箱根の山々が連なり、守護を感じる。

幸運を呼ぶ風水ポイント 辛酸なめ子さんが訪ねる、風水師の家。

「メダカを水鉢に入れてベランダに置いているのは、ここで “陽の気”を強めるため」

辛酸なめ子さんが訪ねる、風水師の家。 

階段の手すり近くには『雄鶏』の 置物。悪口や誹謗中傷を払う。

辛酸なめ子さんが訪ねる、風水師の家。

ダイニングの窓辺にはすべて のパーツが金属製の「アンタカラナ・ウィンドチャイム」。6本のロッドが触れ合うと心地いい音色が響き、ヒーリング作用 を辛酸さんも感じた様子。

「田中さん、この家を選んだのは、やはり風水がいいからですか?」との問いに「いいえ、風水が完璧だからではありません。選んだ条件は2つだけ。1.川が近くにある、2.L字型のような、四隅のどこかが欠けていない正方形や長方形の四角い家。絶え間なく流れる川は滞ることなく“気”を運び、欠けのない四角い家は各方角に現れる“気”の影響をすべて見ることができるので」

幸運を呼ぶ風水ポイント 辛酸なめ子さんが訪ねる、風水師の家。

田中さん命名「モダン・チベット・スタイル」を象徴するオフィス兼リビング。机の背面の壁は『ベンジャミンムーア』の紫色「オーラ」、オフホワイトの壁は同じく「エッグシェル」を選び、田中さんが塗った。

明るい色は“気”を陽に保ちやすい。机はリファインした明時代のドクターズ・デスク。「縦・横・高さすべてが吉寸法(63・134・82cm)。こういう机を普段使いすることで仕事の質も上がるといいのですが」。その背面にはヒマラヤの山の絵「From Beyond」(ニコライ・レーリッヒ作)を飾って仕事を安定させ守るという。ローテーブルの上には、風水の正確な方位測定の必需品、風水羅盤とコンパスが並ぶ。

“気”の影響を見るというフレーズに反応した辛酸さんを見て、田中さんが続けます。

「“気”をコントロールするのが風水術と話しました。英語で“気”は“エネルギー”と訳されることが多く、電気やガスのように、私たちの生活におおいに影響します。家の中に分布するいろいろな種類の“気”を『強める』『弱める』『消す』といったようにコントロールをするのが風水です。静かな山の中のシンプルでオーガニックな家では“気”の状態がとてもわかりやすい。“気”をコントロールする力を養い風水師として成長するためこの地のこの家を選びました」

辛酸なめ子さん風水師の家イラスト

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PROFILE

辛酸なめ子/しんさん・なめこ

漫画家・エッセイスト
セレブ、 精神世界など幅広い興味対象を持つ。鋭い視点での取材力とセンスある画文が人気。以前、風水に関するゲーム制作に携わったことも。

田中道明/たなか・みちあき

風水師
マレーシアの著名風水師・リリアン・トゥーに師事し風水を学ぶ。主に企業向けに風水コンサルティングを行う。

『クウネル』2026年5月号掲載
イラスト/辛酸なめ子、写真/須藤敬一、取材・文/河田実紀

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