屋根裏部屋の昼寝も快適な築140年の古民家。陶芸家・白倉えみさんのくつろげる部屋 (前編)
ほっとする、リラックスできる、落ち着く。クウネル世代にとって部屋は、くつろげることが大切です。それは、家族の形態が変わりひとり暮らしをするようになっても、実家を引き継ぎリフォームすることになっても、都心から自然豊かな地に暮らし替えをしても、そしてパリのアパルトマンでも。自分のスタイルとさまざまなストーリーを持つ16組のくつろげる部屋をお届けします。今回は陶芸家・白倉えみさんのお部屋です。
間取り
長年住んでいても飽きない、楽しみが続く家。
横須賀市の秋谷海岸は、海越しに富士山を望む夕日スポットとしても有名な景勝地。その海岸近くに、陶芸家の白倉えみさんが、木工作家の夫・よしみつさんと暮らしている家があります。
かつて大工の棟梁が住んでいたという築140年以上の古民家。15年前、縁あって訪れたこの家をひと目で気に入り、海が近いことも、最寄り駅がどこかも知らずに、借りることになったそうです。
「夫も私も元々はインテリアの仕事をしていたので、家具の配置などは得意だと思っていたのですが、この重厚感のある日本家屋に何かを置くというのが難しくて、当初はすごく迷いました。でも、ラグを敷くとか、古道具を飾るとか、ここにグリーンを置こうとか、些細なことなんですけど、それが結構面白くて。次はこうしようかと考える余地があるので、永遠に完成しない。そんな飽きない家です」と、模様替えを楽しみながら暮らす白倉さん。自宅にアトリエや窯場を構え、家でする仕事だから、自分の好きな環境で創作活動ができるのは理想的です。
PROFILE
白倉えみ/しらくら・えみ
陶芸家。第2金曜から月曜は自宅併設のKURAKURA storehouseにて、自身と夫の作品展示の他、他の作家の展示なども行っている。Instagram:@kurakura_storehouse
『クウネル』2024年7月号掲載 写真/加藤新作、取材・文/黒澤弥生
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『クウネル』NO.127掲載
くつろげる部屋が好き!
- 発売日 : 2024年5月20日
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