整えて心地よく暮らす。生活道具の達人が実践する“コンパクトライフ”の実現法とは?【後編】

もっとコンパクトに、きれいにすっきり暮らしたい……。多くの人が持つ暮らしへの願いですが、意志も環境もいまだ整わず、という人も多いのでは?今回は素敵に悠々とコンパクトライフを送る「小さな生活道具店ecru」店主・桐野恵美さんのお部屋を訪ねました。

PROFILE

桐野恵美/きりのえみ

「小さな生活道具店ecru」店主。アメリカの大学でインテリアを学んだのち帰国。店は金・土のみ開店。暮らしに寄り添う器や布を扱う。Instagram:@ecruhomesupply

普段から整えてこその見せる収納

キッチンは4畳半。「寒い冬は1日ここにこもって過ごすことも」。

週末だけ、自宅の一部を開放して生活道具の店を営む桐野恵美さん。葉山にある住まいは昭和レトロな純和風の平屋。この家に引っ越すにあたり新たに購入したベッドとシェルフ以外は、テーブルや食器棚、電気ストーブに扇風機も、すべて桐野さんが長年、使い続けてきたものばかり。

どれもいい味わいに使い込まれていて、家具も雑貨も植物も、一つひとつが丁寧にディスプレイされ、ものへの愛着が伝わってきます。

「美術館の作品も、あの空間にあるから素敵に見えるのであって、ごちゃごちゃしたところにあったら魅力は半減しますよね。それと同じで、古いものも汚れをきれいにしてあるべき場所に置くと、ぐっと引き立ってもの自体が輝いてくれるんですよ」

本棚を活用した食器棚には普段使いの器をきちんと並べて。

自分が使わないものは欲しい人にあげたり、リサイクルに回したりして、いらないものはリリース。年齢的にものは増やすよりも手放していくタイミング、と桐野さんは言います。

「ものって、自分で把握できる総量が決まっている気がするんです。それ以上多いと、しまい込んで何があるのかさえも忘れてしまう。でも、どこに何があるか把握できていれば、いつでも出して使えるな、と。そう気づいてここに引っ越してきたときにかなり絞って、“一軍選手”だけを持ってきました。年を重ねると好みやライフスタイルも変わっていくから、いらないものは使いたい次の人に渡して、今の自分にフィットするものだけを厳選して足していく。そうやって、ものは循環させるようにしています」

運動も始めるようになり、近くの海でSUPを楽しみ、好きな料理とワインで友人と盛り上がり、ヨガや食のイベントを開いて……と、今の暮らしを謳歌している桐野さん。

「自由であることは責任が伴うこと、そしてたくさんの人に支えられて今の自分があることを実感しています」

浴室も昭和レトロな雰囲気のまま。海から直接浴室に行けるように、出入り口がついているのも葉山らしい。

洗面脱衣室もゆったり広め。白い棚は、近所のコーヒーショップで放置されていたものをもらってきたのだとか。

キッチンの隣にある4畳半の寝室。カゴバッグを吊り下げ収納して部屋のアクセントに。

桐野恵美さんのYouTube動画も公開中!

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『クウネル』No.122掲載

やっぱり、家が好き!

  • 発売日 : 2023年7月20日
  • 価格 : 980円 (税込)

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