【目利き書店員セレクション】有隣堂アトレ恵比寿店・大平雅代さんが選ぶ過程を楽しみながら選書した本とは?

新たな本に出合いたいけれど、何を選べばよいか分からない。そんな時は本のプロである書店員さんに聞いてみるのも手。直木賞作家から書店員歴40年以上のベテランまで、個性的な書店オーナー&書店員さんに「推しの本」を取材しました。

大平雅代/おおひらまさよ

書店員歴40年、多様なジャンルの本に精通。YouTube『有隣堂しか知らない世界』ではベテラン書店員として様々な知識を披露。

YouTube や Twitterで本に触れるきっかけ作り

バラエティ番組『タモリ倶楽部』のブックカバー掛け技で注目を集めた大平さん。YouTubeでもフランクな語り口で本の魅力を伝えてくれます。「本を選ぶ基準は人それぞれ。本から遠ざかっている方は、気になる事柄から関連の本を手にとってみては?わらしべ長者的に気になるキーワードが次々に繋がり、いつしかハマっていく過程を楽しんでみてください」

汝、星のごとく』凪良ゆう
本屋大賞作家・凪良ゆうの新作。「主人公二人とそれをとりまく大人それぞれがもどかしく、切ない気持ちに」。1,760円(講談社)

国宝 上』吉田修一
極道と梨園、成長期の日本を舞台に必死にもがく、男たちの物語。「歌舞伎の世界に一気に引き込まれます」。1,650円(朝日新聞出版)

ぼくはイエローでホワイトで 、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
数々の賞を受賞した話題作。「中学生男子の不器用で、でも柔らかく強い感受性が大人の心に直球で届きます」。1,485円(新潮社)

天切り松闇がたり』第一巻 闇の花道 浅田次郎
粋でいなせな怪盗たちの大活躍を描く傑作連作 第一弾 。「語り口が軽妙でかっこよく、声に出して読みたくなる本」。572円(集英社文庫)

細雪』谷崎潤一郎
昭和初期の関西上流階級社会に生きる美しき四姉妹の物語。「着物の描写はもちろん、すべての文章が美しい」。605円(新潮文庫)

有隣堂 アトレ恵比寿店

住:東京都渋谷区恵比寿南1-5-5アトレ恵比寿本館5階
電:03-5475-8384
営:10:00~21:00
休:無休
Twitter:@yurindo_ebisu

『クウネル』2023年1月号掲載
編集・文/吾妻枝里子

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『クウネル』No.118掲載

私の人生を変えた本

  • 発売日 : 2022年11月18日
  • 価格 : 980円(税込) (税込)

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