![書籍『まとまらない言葉を生きる』の表紙](https://kunel-salon.com/wp-content/uploads/2023/01/『まとまらない言葉を生きる』帯なし.jpg)
新たな本に出合いたいけれど、何を選べばよいか分からない。そんな時は本のプロである書店員さんに聞いてみるのも手。直木賞作家から書店員歴40年以上のベテランまで、個性的な書店オーナー&書店員さんに「推しの本」を取材しました。
![丸善博多店の徳永圭子さんのお顔写真](https://kunel-salon.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2475-300x300.jpg)
徳永圭子/とくながけいこ
新卒で丸善に入社、書店員歴26年。『西日本新聞』をはじめ書評やコラムの執筆も多い。著書に『暗がりで本を読む』(本の雑誌社)。
約60万冊の書籍に出合える幅広い品揃えが評判の博多の名店
本にも相性がある、と優しい語り口で教えてくれた徳永さん。「自然にすっと入ってくる言葉というものがあるんです。気になる本の書き出しを読んでみると、その感覚を掴めるんじゃないでしょうか」。
自身は何かを極めた方が書くエッセイが好きだという。「言葉を自分の手元で自由に楽しむ。そんな言葉のプロに憧れがあり、中でも同世代に推薦したい本を選びました」
![書籍『まとまらない言葉を生きる』の表紙](https://kunel-salon.com/wp-content/uploads/2023/01/『まとまらない言葉を生きる』帯なし.jpg)
マイノリティの自己表現を研究する著者が、言葉の力に向き合う。「言葉にまつわる厳しい現実と希望を知る一冊」。1,980円(柏書房)
![書籍『イリノイ遠景近景』の表紙](https://kunel-salon.com/wp-content/uploads/2023/01/イリノイ遠景近景.jpg)
翻訳家でもある著者が米・イリノイ州在住時に出会った人々を綴ったエッセイ。「暮らしの中の愛に気付かされる一冊 」。990円(ちくま文庫)
![書籍『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』の表紙](https://kunel-salon.com/wp-content/uploads/2023/01/エクソフォニー.jpg)
ドイツ語と日本語で創作する著者によるエッセイ。「言葉の宿る場所、言葉の越境について考えさせられます」1,078円(岩波現代文庫)
![書籍『夕暮れに夜明けの歌を』の表紙](https://kunel-salon.com/wp-content/uploads/2023/01/夕暮れに夜明けの歌を.jpg)
副題は〈文学を探しにロシアに行く〉。「どんな国にも文学があり言葉があることに胸を打たれます」。1,980円(イースト・プレス)
![書籍『杞憂に終わる連句入門』の表紙](https://kunel-salon.com/wp-content/uploads/2023/01/杞憂に終わる.jpg)
連句の魅力をエッセイと連句作品から伝える一冊。「ゲーム性のある、品のある言葉遊びに挑戦したくなります」。1,650円(文学通信)
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![](https://kunel-salon.com/wp-content/uploads/2023/01/丸善-300x300.jpg)
丸善 博多店
住:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多シティ8階
電:092-413-5401
営:10:00~20:00
休:無休
https://www.maruzenjunkudo.co.jp
『クウネル』2023年1月号掲載
編集・文/吾妻枝里子