学芸大学の生活雑貨の店『MIGO LABO』の店主であり、フォトグラファーとしても活躍する、クウネル・サロンプレミアムメンバー石黒美穂子さんは大の音楽好き。そんな石黒さんが、待ち遠しい!と楽しみにしている10月4日発売のユーミンの50周年記念アルバムについて、思い出とともに語ってくれました。
「ユーミンの50周年記念ベストアルバムが発売されると知り、懐かしい曲を聴きながら、いろいろな思い出を重ねています」
数多いアルバムの中でも特に好きなのは『PEARL PIERCE』。発売当時は高校生だったのでまだわからない大人の恋愛の曲が多いアルバムでしたが妙に心に響き、繰り返し聴いていました。「真珠のピアス」や「DANG DANG」などは今でも歌詞を見なくても歌えるくらい。感化されやすい私は古着屋でパールのイヤリングを購入したことを覚えています。
「サーフ天国、スノー天国」が収録されているアルバム『SURF&SNOW』にはクリスマスソングの定番「恋人がサンタクロース」も入っています。
クリスマスに友人の部屋に集まってホームパーティーをしていた楽しい思い出が蘇ります。「埠頭を渡る風」は私のカラオケの十八番。収録されている『流線形’80』のジャケットが70年代っぽくて新鮮です。
三枚組のベストアルバム『日本の恋と、ユーミンと。』は名曲揃いのラブソングの集大成。「DESTINY 」は女子熱唱のカラオケソング。( ♪ 安いサンダルをはいてた ♪ )という歌詞に共感し、悔し涙を流したりしたのではないでしょうか?
また都心から中央高速に乗って車を走らせ、調布競馬場が見えてくるとついつい口ずさみたくなる「中央フリーウェイ」。初めてその風景を見た時の感動は忘れられません。また、同じくドライブソングの「カンナ8号線」は環八だけでなく、環七を走る時も頭の中でループします。
私は高校卒業後、地元で会社勤めしていましたがカメラマンになりたいという気持ちが高まり上京。スタジオ修行などを経て念願のプロカメラマンになりました。そして、光栄にもユーミンを撮影する機会に何度か恵まれました。被写体としてのユーミンにカメラを向け、シャッターを切る姿を10代の頃の私に見せてあげたいと思いました。
とりわけ思い出深いのは、雑誌の取材で苗場ライブ中のユーミンに密着した取材でスキーをしているユーミンの姿を撮影できた事です。小雪の舞うゲレンデを颯爽と滑っていくユーミンの姿は目に焼き付いています。
今年の春、地元の名古屋に帰省した時に小・中学校で同じクラスだった同級生に会いました。クラス数の多い時代に何年も同じクラスだったことはかなりミラクルで、少し遠かった彼女の家にも遊びに行ったりする程仲良しでした。
10年前の学年同窓会で会ってはいましたがゆっくり話をするのは中学卒業以来。久しぶりの再会の日、車で迎えに来てくれた彼女のカーステレオから流れているのはユーミン!
地元で過ごした日々が一気に蘇ってきました。カフェでクラス写真を見ながら「この子覚えてる!」「この先生、優しかったよね。」と、当時の思い出に花を咲かせました。
10月4日に発売されるユーミンの50周年記念ベストアルバム『ユーミン万歳!』は全国のファンのリクエストとエピソードを元に50曲が選曲されているとのこと。リスナーそれぞれの人生に寄り添ってくれる楽曲はユーミンからの贈り物です。