在仏6年目の<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの松永加奈さんのフランスレポート。南仏・ニースに滞在していた松永さん、ちょっと足を延ばして<エズ>に行ってきたそう。ニース とモナコ の中間にあり、多くの観光客が訪れるスポット。 中世に敵からの攻撃を避ける為に断崖高所につくられた、いわゆる「鷹の巣村」のひとつで、崖の上に石造りの古い建物が連なる美しい村です。世界中からツーリストがやってきますが、特にアジア人、日本人が大好きな村という印象を松永さんは抱いているそう。
ニース滞在中の日曜日、エズ(Eze)へ行ってきました。ニースとモナコの間にある、崖の上の小さな村です。片道1€の路線バスに乗り、岩山と海を交互に見ながらぐんぐんと山道を登ること30分弱。「この辺りかな?」と窓の外を見ていたら、運転手さんが「エズ行くならここだよ!」とアナウンスしてくれました。乗客が私と夫、地元の方の4人しかいなかったので、「あのアジア人たちはエズに行くに違いない」と思われたのかも。そのくらい、エズは世界中から旅行客が訪れる人気の観光スポットです。
1000年以上前の面影が残る景色
エズ村は別名「鷹の巣村」。鷹が卵やヒナを外敵から守るため山の上に巣を作るように、敵からの侵略を防ぐ目的で、崖の上に村を築いたことが別名の由来だそう。地域としては紀元前2000年頃から存在し、村の形ができたのは今から1000年以上前。19世紀半ばにフランス領になるまで占拠や破壊が繰り返されたという、長い長い歴史がある場所なのです。
さて、そんなエズの見どころは、中世の雰囲気が残る町並みです。迷路のように入り組んだ細い道は坂だらけで車が入れないため、かつてはロバが荷物を運んでいたとか。石畳に岩のトンネル、石造りの建物の間から見える美しい海…歩いているだけで、絵本の中にいるような気分に。私が訪れたときはまだロックダウン中で、ブティックやホテルは閉鎖し、観光客もかなり少なく、静かな佇まいがさらに非日常的な空間を作り出していました。そして、眺望も魅力の1つ。村内の植物園から頂上へ登ると、山の裾野と海が広がる素晴らしい景色を見ることができます。
ところで、帰りのバスに乗り遅れてしまい、次のバスまでかなり時間があったので、ちょっと先まで歩くことに。次のバス停へ…と来た道の歩道を下っていくと、フードトラックを発見。絶景をつまみに気分よく生ビールを飲み、南仏を見渡しながら、結局2時間かけて歩いて下山したのでした。最高の景色を堪能したものの、翌日、脚がぱんぱんになったことをご報告しておきます。
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