在仏6年目の<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの松永加奈さんのフランスレポート。現在、南仏・ニースに滞在中の松永さん。真っ青な海と空に、長引くロックダウンで縮こまった体と心がふわっとゆるんでいるようです。乾いた風と潮の香り、陽気な人々の気配、堪能してください。
ただいま、南仏ニースにいます。長く伸びるブルーの海岸線、輝く太陽、陽気な人々。そんな南フランスの街の様子をお届けします。
パリから飛行機で約1時間半。ニースはフランスの南東部、カンヌとモナコの真ん中あたりに位置しています。今回は所用で10日ほどの滞在になるため、友人の貸しアパートを借りて生活中。5月半ば現在、もちろんニースもロックダウン中で、多くのお店と文化施設が閉まっていますが、新鮮な食材や南仏名物のおいしいサンドイッチもあるし、何といっても青い海が最大のごちそう(心の)!…といっても過言ではありません。滞在先が港の近くなので、ちょっと歩けばそこには素敵なヨットも並んでいて「ああ、ここ南仏なんだわー」とマスク越しににやり。そういえばパリの外に出るのは、実に9カ月ぶりでした。
黄色や赤のカラフルな壁にミントグリーンの窓、旧市街の細い路地の上では洗濯物がぱたぱた。パリの街にはないその光景は、まさにイタリア。ニースとイタリアは歴史的にも関わりが深く、建築や文化にも影響が出ているのだそう。確かに、あちこちからイタリア語が聴こえてきて、在ニースの友人によれば、使われる外国語は英語よりイタリア語の方が強いんだとか。人との距離感もパリよりもっと近い印象で、気さくでポップなムードに、ラテンを感じます。市街地は賑やかではあるものの、パリに比べると人々は焦らずのんびり。自然に囲まれた生活で、浜辺で寝ころび”いつものように”リラックスする地元の人がいたり、お昼を過ぎるとシエスタ(昼休憩)で一旦閉店するお店があるのも「そうだよね、休まないとね」と思わせるのどかさは、南仏ならではの魅力かも。
ただいまレストランやカフェは着々とオープン準備中で、みんなが愛してやまないテラス席がもうすぐ登場します。ロックダウンの規制緩和を待つ、海外からの観光客もいっぱい。さらに活気に溢れたニースの夏が、もうすぐやって来ます。
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