シルバーヘアを素敵にまとめ、自分らしいファッションを颯爽と着こなし、発言は清々しい。いつお会いしても、カッコ良くてエネルギッシュな川邉サチコさん。そんな川邉さんのエネルギーの源の一つは料理のようです。食べることが大好きだからこそ、料理をつくることも大好きだそう。自分に合った料理の作り方や、食べる楽しみを忘れない料理とのかかわり方を教えていただきました。
自分の動線に合った、使い勝手がいい便利なキッチンを望んでいたという川邉サチコさん。
「片づけながら料理をするのが私のスタイル。だから動きやすくて、必要な物がすぐに取れて仕舞える、コンパクトでシンプルな楽ちんキッチンを作りました」
そんな川邉さんの食への思いは?「私はすごく食いしん坊。食事が終わる頃には、次は何食べようかしら?なんて考えるほど。仕事仲間の食いしん坊の友人たちも『食べる楽しみは、おしゃれを楽しむのと同じだよ』『健康にいいものでも、おいしく食べられなければハッピーになれないよ』、そんな話をよくしていました。
苦手な魚も、食べるよう一工夫。
食欲が湧く彩りを、心がけて。
味付けは気分で、たっぷりと。
野菜はおいしく。
おいしいものを食べれば心がハッピーになります。これは自論ですが、健康とはメンタルも幸せに満たされていることだと思います。だからいくら体に良いと言っても、ストイックな食事制限などはしません。ストレスになって、ハッピーではなくなるから。料理をするのも無理はせず、自分のリズムで楽しく作るようにしています。
ひとりの食事でも、テーブルセッティングを。
10年ほど前から、川邉さんの料理のリズムができました。「おいしいものを食べるためにも、健康でいるためにも、自分で作るのが一番です。でも、仕事で疲れていて、三度三度食事を作るのは大変で苦しいものです。だからひとりで食事をすることが多くなった頃から、気分がのったときにだけ料理するというリズムに切り替えました」
旬の野菜類の作り置きは、余裕があるときに。
鮮度のいい旬の食材があり、やる気が湧いて2時間で作りきる。この3つが川邉さんが料理をする決め手だそう。「一気にまとめて作るのが私のスタイル。料理ができたら保存して、味を変えたり、付け合わせにしたり……何日かに分けて食べます。毎食作らなくていいことが、こんなにも楽だなんて。“こうしなくてはいけない”ではなくて、“自分が心地よい方法を選べばいい”と思います」
忙しい朝は、 体を整えるお手軽ワンプレートで。
おいしいもの好きな川邉さんは、人に食べさせるのも好きだと言います。「つい『おいしい?おいしい?』って何度も聞いてうるさがられることも。でも、『おいしい』って言われたら、やっぱり嬉しいものね」
〈PROFILE〉
かわべさちこ
ヘアメイクアップアーティストとして国内外のショーや広告で活躍。大人の女性たちにトータルコーディネートを提案する「カワベラボ」主催。http://www.sachikokawabe.com
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『ku:nel』2021年5月号掲載
写真玉井俊行 / 取材・文河田実紀 Hata-Raku