美食家であり、ライターとして活躍する桂まりさん。今回は桂さんがおすすめする、調理が簡単な上に美味しいお取り寄せシリーズ。沖縄、青森、京都など、日本全国からお取り寄せしたおいしいものが食べられる幸せは、気軽に外食できない今にぴったりの楽しみです。
▼桂まりさんのお取り寄せ活用レシピ シリーズ
①フレッシュミートがなは(沖縄)
おいしい豚肉といえば、やんばる島豚あぐー。
やんばる島豚のしゃぶしゃぶを目当てに通う沖縄・名護の『満味』。『フレッシュミートがなは』から、その島豚のロースとバラを取り寄せられるとは夢のよう。清らかな脂は甘く、締めは雑炊。シークヮーサーポン酢がまたいい! 生姜焼きや豚汁、片栗粉をまぶして酢豚にも。
〈How to Order〉
フレッシュミートがなは
電: 0980-53-5017
https://www.ganaha-meat.co.jp/
②小田桐農園青森
嶽だけきみ畑の街道でかぶりついた思い出の味。
鯵ヶ沢出身の食通の知人が、日本一と教えてくれたトウモロコシ「嶽きみ」。近くの温泉を取材する際、畑沿いの街道で茹でたてにかぶりついたときの衝撃たるや! そのまま茹でる、焼くが一番ですが、スープもいいし、メキシコの屋台風にチーズとチリ、ライムとも相性は抜群。
〈How to Order〉
小田桐農園
公式ホームページ
③祇園にしむら(京都)
鯖寿司と穴子寿司、京の味に心まで癒される。
料理をするのは苦ではないけど、やはりプロの味を堪能したい! そんなとき、もう四半世紀通う、何もかもがいい塩梅で素晴らしい『祇園にしむら』に救われます。穴子寿司の山椒の香るその美味しさに泣きそうに。芸術作品の鯖寿司には、冬は雪に見立てた千枚漬けがのります。
〈How to Order〉
祇園にしむら
電: 075-525-2727
https://www.gion-nishimura.com/
④もえ実 京都
特上の風雅なおじゃこは、まるで宝石さながら。
母方の祖母が八坂神社辺りで育ったからか、柔らかな優しい味も大好物。こちらのおじゃこはずっと眺めていたいほど見目麗しく、そして美味。繊細なじゃこは不漁続きで貴重だそう。ご飯のお供に、冷奴に、またトーストにチーズとのせても。山椒がピリリといい仕事をしています。
〈How to Order〉
もえ実
電: 075-702-7007
http://www.moemi-kyoto.net/
⑤太平閣(福岡)
朝食にもおやつにも!愛すべき豚まん。
現地で買ってきてもらいたいお土産といえば『太平閣』の豚まんとパリの『ポワラーヌ』のタルトオポム(アップルパイ)。ところが豚まんは取り寄せ可能と知り、思わず小躍りしました。博多の岩田屋デパ地下で出合って以来のファン。肉餡がたっぷりで、ちょっと小ぶりなのがお気に入り。
〈How to Order〉
太平閣
電:092-581-0395
http://taiheikaku.co.jp/
⑥スエ前田魚店(静岡)
魚に向き合う熱量が伝わる唯一無二の魚店。
静岡出身の食通の友人が連れて行ってくれた焼津のお店。こんな素敵な店が近くにあったら毎日通います。お刺身など買いには行けないけれど、魚の目利きとして知られる店主の、選りすぐりの干物を何度かお取り寄せ。まさに目から鱗の感動的な美味しさで、特に鯵の干物に惚れました。
〈How to Order〉
サスエ前田魚店
https://www.sasue-maeda-ec.com
かつらまり
ライター。NYでコーディネーターとして活躍後、帰国。現在はトラベルやフードに関する記事をメインに執筆。美味しいもの満載のインスタグラム(@marikatsura)も人気。
●グルメに関する記事、他にもいろいろ。
◎おうちごはん充実化計画!北海道のローカル野菜がぎゅうぎゅうに詰まった『野菜ボックス』をお取り寄せ。
◎ごはん泥棒!ごはんが何杯でもいけちゃう危険なおとも。『ちりめん山椒千京』をお取り寄せ。
◎【アジアンスイーツ①】大人を魅了する!台湾発・台湾流のヘルシーでほっとするスイーツをお届け。
『ku:nel』2020年9月号掲載
写真・文 桂まり / 編集 友永文博