外出を控えざるを得ない状況の昨今。そんな中でも、おうちでのごはんを楽しみたいですよね。コウケンテツさんに失敗しない家庭料理を教えていただきました。美味しく仕上げるポイントに必見!今回は、香ばしい醤油の風味が効いた、肉野菜炒めです。
肉野菜炒め
コウさんからのアドバイス
野菜の水切りが大事だと思われがちですが、本当はその逆。野菜は水にさらしてから、さっと水切りする程度で、強火で炒めましょう。炒めている間に、野菜から出た水分も程よく飛んで、いい具合にシャキシャキに。火力を無駄にしないよう、フライパンを振らないことも大事。
■材料(2人分)
豚バラ薄切り肉…150 g
玉ねぎ…1/4
個長ねぎ…1本
もやし…100 g
キャベツ…2枚
ピーマン…2個
しょうゆ…大さじ1/2
かつお削り節(小パック)…1パック
サラダ油…大さじ1塩、粗びき黒こしょう…各適宜
■作り方
1)豚バラ薄切り肉は3等分に切って塩、こしょうをする。玉ねぎは1 ㎝ 厚のくし切りに、長ねぎは斜め薄切りにする。もやしはさっと洗い水けをきる。
2)キャベツはざく切りにする。ピーマンは4 等分に切る。しばらく水にさらしておく。
→水にさらして水分を補う
冷蔵庫に保存された野菜はパサパサ。一度、水にさらして、野菜をパリッとした食感に戻してあげることが大切。
3)フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を強火で炒める。肉の色がかわったら玉ねぎと長ねぎを加えて炒め合わせ、キャベツ、ピーマンを加えてさっと混ぜ炒める。ふたをして30秒ほど蒸し焼きにする。
→豚肉を強火で炒める
フライパンは常に強火。豚肉はバラが、甘味と旨味豊富でおすすめ。野菜はさっと水切りするだけで、フライパンに投入を。
→木べら2本で炒めて
家庭のガスで、フライパンを振ると火が十分に回らなくなるので厳禁。木べらを2 本用意して、両手で混ぜながら炒めて。
4)もやしを加えてサッと炒め、しょうゆを鍋肌から加えて炒め、仕上げに削り節1/2パックを加えて混ぜる。器に盛り、残りの削り節を散らす。
→しょうゆを鍋肌から加えて焦がすようにしょうゆは鍋肌から加えて、香ばしい風味が出るように。フライパンを傾け、野菜から出た水分を飛ばすような感覚で。
こう けんてつ
料理家。大阪府出身。旬の素材を生かした簡単でヘルシーなメニューを提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍。プライベートでは3児の父親として日々子育てに奮闘中。親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。著書は、「おやつめし」(クレヨンハウス)、「だけ弁当」(扶桑社社)など。
★インスタグラム@kohkentetsu
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『ku:nel』2016年7月号掲載
写真…小出和弘 取材・文…鈴木麻子