外出を控えざるを得ない状況の昨今。そんな中でも、おうちでのごはんを楽しみたいですよね。コウケンテツさんに失敗しない家庭料理を教えていただきました。美味しく仕上げるポイントに必見!今回は、醤油の下味が効いた、鶏のから揚げです。
鶏のから揚げ
コウさんからのアドバイス
あちこちのから揚げ専門店に取材してたどり着いたのは、「4の掟」。鶏肉はひとつ40 gに切る。170℃の油で4 分間揚げて、4分間余熱で休ませる。これでからっとサクサクに揚がります。あっさりのむね肉と、ジューシーなもも肉の2 種類をミックスするのが、我が家流です。
■材料(2〜3人分)
鶏むね肉…1枚(250 gほど)
〈A〉
しょうゆ、酒…各大さじ1と1/2
しょうがのすりおろし…1かけ分
ごま油…小さじ1/2
片栗粉、揚げ油…各適量
レモンのくし切り…2切れ
■作り方
1) 鶏肉は1枚を6等分ほど(40g弱)に切り、Aの調味料をひとつずつからめてもみこむ。20分ほどおく(20分以上おくと肉の水分が出てしまうので、それ以上はおかない。じっくり下味をつけたい場合は、1晩程度おく)。
→調味料は、ひとつずつからめてもみこむ
一気に全部の調味料を入れないで、ひとつずつもみこんで。するとしっかり味がしみこむそう。
2) 片栗粉を薄くまぶす。
→片栗粉は薄くまぶす程度
衣を薄めにつけることが、カラッと揚がる秘密。時間が経っても食感は保たれるので、お弁当にも。
3)揚げ油を鍋に入れて170℃ほどの中温に熱し、鶏肉は皮をのばして入れ、4 分ほど揚げる。油をきってバットにのせて4 分休ませる。器に盛り、レモンを添える。
→油は170℃の中温
菜箸を入れてプツプツと泡が立ってくるのが温度の目安。途中、持ち上げて空気に触れさせて。
→4 分休ませる
4) 4分揚げたら取り出す。網の上に皮目を上にしてしばらく置いて、余熱で火が通るようにする。
こう けんてつ
料理家。大阪府出身。旬の素材を生かした簡単でヘルシーなメニューを提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍。プライベートでは3児の父親として日々子育てに奮闘中。親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。著書は、「おやつめし」(クレヨンハウス)、「だけ弁当」(扶桑社社)など。
★インスタグラム@kohkentetsu
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『ku:nel』2016年7月号掲載
写真…小出和弘 取材・文…鈴木麻子