自身もご家族もラーメン大好き!という料理家のコウケンテツさん。ささっと簡単にできるのに、「お店っぽい味」になる秘訣を伺いました。
気軽にささっとできるのが「自宅ラーメン」の醍醐味。だから、じっくり鶏ガラで出汁をとって……、なんていう手間のかかることはしないんです。
ゆで鶏やゆで豚に特製のタレをつけて、野菜と一緒にというのは、我が家の定番おかずなんですが、その時にとれたスープでラーメン……、という流れが多いですね。刻んだねぎをあめ色になるまで炒めた焦がしねぎが、「お店っぽい」味にするための我が家の隠し味です。
●ゆで鶏スープの辛味ラーメン
■材料(2人分)
-A-
鶏もも肉… 1枚
煮干し… 20g
昆布… 5㎝角
長ねぎ(青い部分)…1本分
塩…小さじ1
-B-
オイスターソース、しょうゆ… 各小さじ2
酒…大さじ1
にんにくのすりおろし…少々
長ねぎ(みじん切り)…1/2本分
ごま油…大さじ2
中華麺…2玉
塩、香菜、糸唐辛子…各適宜
しょうゆ…小さじ1
粗びき黒こしょう…適量
〈薬味ラー油〉
ラー油…大さじ2~3
-C-
長ねぎ(みじん切り)…大さじ1
白いりごま…小さじ1/2
しょうが(みじん切り)…小さじ1
にんにく(みじん切り)…少々
■作り方
1)鍋にAと水5カップ(分量外)を入れて煮立て、アクを取って弱火で6~7分煮て鶏肉を取り出す。鶏肉は薄切りにし、しょうゆ、ごま油小さじ1を絡める。スープはさらに蓋をずらしてのせて弱火で5分ほど煮て漉す。
2) 別の鍋に残りのごま油を熱し、長ねぎを加えてこんがりと焼き色がつくまでしっかり炒める。1 のスープ、Bを加えてひと煮し、塩で味をととのえる。
3)薬味ラー油を作る。ラー油は熱々に熱し、 耐熱の器に入れたCに回しかける。
4)ゆでて湯をしっかり切った中華麺を器に盛り、鶏肉をのせてスープをかけ、好みで香菜と糸唐辛子をのせ、3を添える。粗びき黒こしょうをふる。
こう けんてつ
『ku:nel』2018年9月号掲載
写真 松村隆史/文 鈴木麻子