素材そのものの味わいを引き出す、洗練された家庭料理に多くのファンを持つ料理家のサルボ恭子さん。
作り置きしておくことで日々の食卓を豊かにしてくれる、ストック調味料やおそうざいのレシピをまとめた新刊『毎日おいしいびん詰め』が話題です。
【サルボ恭子さんの美味しい食卓vol.2】調理&保存が一度にできる、しっとりコンフィのびん詰めレシピ
に続き、シーズンを問わず冷蔵庫にストックしておきたい、美味しくて便利なびん詰めレシピを教えていただきました。
サルボ恭子
老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏。パリのグランメゾンで研鑽を積み帰国、料理家として雑誌やTVなどで幅広く活躍中。現在は日本でフランス語教室を主宰する夫と自身の両親の四人暮らし。『ストウブマスターブック』(学研プラス)、『おもてなしは一品豪華主義でいい』(誠文堂新光社)、『フランス共働き家庭の2品献立』(立東舎)など著書多数。Instagram @kyokosalbot
サルボ恭子さんのびん詰めレシピ<ミックスきのこのだしオイル漬け>
香り高いきのこ数種をソテーして少量のリキュールと水を加えるだけ。きのこのうまみがだしになるので塩のみの味つけに。
おろしあえや塩ラーメンの具、焼いた豚肉にかけたり豚肉や魚のソースに。
材料< 約500mlの保存瓶1個分>
しめじ …… 2パック(200g)
エリンギ …… 2パック(6本)
マッシュルーム …… 1パック(小8個)
にんにくの薄切り …… 1/2かけ分
塩 …… 小さじ1/2
白ワイン……大さじ2
オリーブ油……1/2カップ
<作り方1>
(1)きのこ類は根元を切り落とし、しめじは2cm幅に切ってほぐし、マッシュルームは5mm厚さに切る。エリンギは2cm長さに切ってから縦に薄切りする。
(2)フライパンににんにくとオリーブ油大さじ1を入れて中火にかけ、きのこ類、塩、白ワインを加えてきのこがしんなりするまで炒める。
(3)分量の水を加え、味をみて足りないようなら塩(分量外)を加え混ぜ、オリーブ油大さじ1/2を加えて火から下ろす。冷めたら保存瓶に移す。
◉保存=冷蔵庫で2週間、冷凍庫で3カ月。
■活用例 きのことオクラのあえそば
きのこはうまみの宝庫。ここにオクラが加わると、ネバネバ感とコリッとした食感が楽しいそばに。
<材料と作り方>1人分
オクラ2本はなり口を切り落として小口切りにする。鍋に湯を沸かしてそば(乾めん)1束を表示時間どおりゆでてざるに上げ、冷水で洗って水気をよくきり、ボウルに入れる。オクラとミックスきのこのだしオイル漬けのきのこ70gとオイル適量を回しかけて器に盛る。
■活用例 きのこのオムレット
<材料と作り方>1人分
オーブントースターで焼くオムレット。きのこと卵の組み合わせは、大人にも子供にも喜ばれます。
<材料と作り方>1人分
耐熱容器にオリーブ油小さじ1をぬる。ボウルに卵1個を割り入れてミックスきのこだしオイル漬け大さじ2、牛乳大さじ1、塩小さじ1/5を加えてよく混ぜ、耐熱容器に入れる。オーブントースターで卵に火が入るまで、12〜13分焼く(やや半熟の場合は、オーブントースターから出してさっくり混ぜると予熱で火が通る)。
サルボ恭子さんの新刊『毎日おいしいびん詰め』より、サルボさんおすすめのレシピを3回にわたってご紹介させていただきましたが、どれも簡単で真似したくなるレシピばかり。
次回からは、料理人サルボ恭子さんのルーツや料理への思い、日々の暮らしについて伺ったインタビューを3回に分けてお届けしますので、どうぞお楽しみに。
撮影/宮濱祐美子
※本記事は『毎日おいしいびん詰め』(文化出版局)からの抜粋です。
毎日おいしいびん詰め
冷蔵庫を開けて、自家製の調味料とおそうざいのびん詰めがあると嬉しい。これさえあれば、味の要が出来ているので食事作りがぐんと楽に。時間と手間をかけないびん詰め作りを。
『毎日おいしいびん詰め』(文化出版局)