「スキンケアはたっぷり」は逆効果?美容のプロが導く大人美容の正解は「適量をゆっくり丁寧に」

いくつもの化粧品や美容法を試し、取捨選択を繰り返してきたクウネル世代。その経験からたどり着いた、大人美容で大切なこととは?今回は、トータルビューティーアドバイザーの鈴木ハル子さんに「きれいのために やめたこと、始めたこと。」を伺いました。

乾燥している大人肌に 「たっぷり使う」は逆効果。

左・「何度もリピートしている化粧水。発酵 テクノロジーと2Dヒアルロン酸複合体によ り、長時間うるおいをキープ。ふっくらなめ らか肌に」〈マイクロ エッセンス ローション BF〉200mℓ 16,500円/『エスティ ローダー』

右・「ヒト型セラミド配合の美容液。みずみずしく、インナードライになっている肌の保水力アップに効果的です」〈モイスチャライジングセラム〉50mℓ 4,620円/『エトヴォス』

「化粧品はとにかくたっぷりつけるのがいいと思っている人が多いと思います。 私も40代まではそう考えていましたが、 実は逆効果。適量以上使っても蒸発するだけで肌の中に入っていないことが多く、 かえって肌の負担になってしまうんです」 と鈴木さん。

ローションも美容液もクリームも、指先に少量を取りながら少しずつ丁寧に重ねていくほうがしっかり浸透すると言います。

「カラカラに乾いた植木鉢に水を一気に注いでも、表面で水が弾かれてしまいま すよね。それと同じ理屈で、少しずつ、 ゆっくり重ねることで肌の奥まで浸透するんです。私はそのやり方を50代後半から徹底しています」

大事なのは、水分を意識すること。 「乾燥すると油分の多いものをつけたくなりますが、化粧水と美容液で水分をし っかり与えてから、乳液やクリームで薄い膜を作ってあげると乾燥しにくい肌に。 美容液もセラミドやヒアルロン酸が配合されたタイプを選ぶと効果的ですよ」

お話を伺った方

鈴木ハル子/すずき・はるこ

トータルビューティーアドバイザー
外資系化粧品ブランドのPR責任者として、長年培った美容の 知識や経験をもとにメイク、スキンケアのアドバイスを行う。 著書に『大人は「近目美人」より「遠目美人」』(講談社)。

『クウネル』2024年11月号掲載 写真/加藤新作、 取材・文 /矢沢美香

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