元気と若さのための努力がむしろ逆効果だった!?前回に引き続き、精神科医の和田秀樹先生が目からウロコの健康法を伝授します。
和田秀樹/わだひでき
精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長。1960年大阪府生まれ、東京大学医学部卒業。30年以上、高齢者医療の現場に携わる。近著に『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)。
ランチは 老舗蕎麦屋より、こだわりラーメン屋
毎日3食自炊だと作ることにも 自分の味にも飽きて、つい投げやりに。
「朝と夜は自炊でいいけれど、リタイヤ後のランチは外食を提案します。なぜなら、外に出る習慣が身につくから。今日はどこで何を食べようか、と考えることも意欲につながるし、おいしい店まで歩くことを日課にできたら運動習慣も身につくでしょう」
そんなランチ外食でおすすめしたいのが、こだわり店主のラーメン屋。そこには2つの理由が。
「まずはチャーシューでタンパク質と適度な脂質が摂れること。トッピングであれこれ足せるのも魅力です。さらにスープの出汁をとるために10〜20種類もの食材を使っていること。こだわりラーメンはむしろ健康食品なのです」
「逆にちょっと残念なのは蕎麦。蕎麦粉自体は健康的ですが、おまけにつくのは天ぷらくらいでバランスがあまりよろしくない。小麦粉は糖質だから、うどんより蕎麦、という考えも要注意。60代からの糖質オフは、頭が働きにくくなり、元気レベルも減りますよ」
『クウネル』2022年11月号掲載
イラスト/菊野友美、材・文/片岡えり、構成/今井 恵