同じ焼き方・同じ形のクッキーでも粉によって全く違う味を魅せてくれる。食べ比べてみると、マニアックな探究心を掻き立てられます。今回はスイーツライター&コーディネーター・chicoさんのおすすめクッキーたちをご紹介します。
パーツが多く、多彩な食材を使う生菓子と違い、焼き菓子は粉主体の生地がメイン。限られた原料で配合や製法を工夫し、求める味わい・食感を表します。
そんなシンプルでいて、時に一生記憶に残る味に出合えるクッキー缶。幼い頃から大好きです。例えばカッセル氏の新作は、仏各地の伝統菓子を再現し集めたもの。一枚一枚がスタンダードできっちりおいしく、話の糸口にもなり絶好の贈り物。
また『うっちー』のシェフは、レストランや和菓子店でも修業経験があり、そこで磨いた技と独創的な発想から生まれるスイーツは格別。おすすめの品も、6種の異なる粉を同形状に焼き上げたもの。食べ比べが多く、マニアックな探究心を満たしてくれます。
〈自分にごほうび〉
各素材の個性を生かした奥深い旨味を味わう。
おかしやうっちー
世界最古の品種アインコーンにスペルト、ロゼラの小麦3種と米粉、トンカ豆、ドングリ粉、そして仏のパンプリーバターを使った6種類。素材の持ち味を生かす引き算のアプローチが圧巻。
〈手土産におすすめ〉
シェフの温かな思いと共に話題とおいしさを乗せて。
フレデリック・カッセル
仏の地方の伝統的なサブレをアソート。コロナ禍の中、この缶で旅するように楽しんだり、気持ちを贈り合ってほしいとのシェフの願いが込められている。一つ一つ食感が異なる、完成度の高い味わいに改めて驚かされます。
フレデリック・カッセル 三越銀座店
住 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越本館B2F
電 03-3562-1111(代表)
営 10:00~20:00 不定休
chico/ちこ
スイーツライター&コーディネーター。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズ(ギャップ・ジャパン)監修。Twitterは@chico_sweets
『ku:nel』2021年1月号掲載
写真 太田隆生/編集 友永文博
●クッキー好きさんにはこちらの記事もあります!
◎おいしいものの宝庫!神戸で人気集中のスイーツ3選をお取り寄せ
◎500円で買える幸せ。『小川軒』のクッキー詰め合わせが最高!【#わたしジャーナル】
◎運が良ければ出合える? 鎌倉の人気店『デイリー バイ ロング トラック フーズ』のクッキー缶。
◎クウネルのスタッフが厳選!おいしい&かわいい究極のクッキー缶を集めました。