日本の年中行事を暮らしに取り入れているクウネル・サロン プレミアムメンバーの堀川波さん。暑中見舞いやお中元という季節の挨拶も無理なく楽しんでいます。
堀川 波 / ほりかわなみ
イラストレーター、手工芸作家。イラストエッセイ『48歳からの毎日を楽しくするおしゃれ』(エクスナレッジ)や、『籐で作るアクセサリーと小物』(誠文堂新光社)など手芸の著作も。
春はひな祭りの祝いの食卓を、夏は七夕の飾りを……。そんな季節行事を大切にし、節目節目でお世話になった方への贈り物も、楽しんでいるそうです。
「西湖は、竹籠入りのものが涼やかで風情もあり、人に差し上げるのにぴったり。友人へ贈る際にも『いつもありがとうございます 波』と熨斗をつけて渡したら喜んでもらえました」
改まった折以外にも熨斗にメッセー ジを添えるアイデア、参考になります。
また、自分自身のおやつも暮らしのなかで大切なもの。一日中、家で絵を描いたり手工芸品づくりをしている堀川さんにとって、ひと呼吸入れるためのきっかけとなっています。コンビニスイーツなど気軽なものが大半ですが、たまには華やかなお菓子で心を浮き立てて。
「庚申さんは魔よけのお守り〝身代わり申〟がモチーフ。奈良町で軒先に吊るされているものですが、私は‟吊るし飾り”が大好きで、一冊の本を出したほど。和菓子はこういった風習と結びついているのも面白いですね」
●差し上げ菓子●
紫野和久傳のれんこん菓子 西湖(せいこ)
●普段のおやつ●
中西与三郎の庚申さん
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『ku:nel』2020年9月号掲載
写真 近藤沙菜 / 取材・文 鈴木麻子