狭くたって大丈夫。どんな場所でも自分らしい暮らしはできる。一家5人で住む小さな家【住まいの履歴】
各界著名人の気になるお住まいを拝見。これまで住んできた家のお話も合わせてお聞きする「住まいの履歴」。今回は編集者・望月早苗さんのお住まいです。
どこにいても「感じいい」 小ささを感じさせない開放感のある家
「なんかね、どこにいてもいい感じなんですよ」。家で一番お気に入りの場所は?という質問の答えです。
編集者の望月早苗さんが暮らすのは、白い小さな一軒家。3mはゆうにありそうなユーカリの木、シマトネリコの木が植わった細いアプローチの先に玄関があり、ロフト付きの2階建てに一家5人で暮らしています。
1階には夫妻の寝室や子ども部屋が、2階にはキッチンやダイニング、小さなソファスペースがあり、望月さんは家にいるときは大概この2階にいます。
圧巻なのは、ベイマツの天井。
「元は白く塗る予定だったのですが、家づくりの途中で建築家の方に提案されたんです」。予算はぐんと跳ね上がるけれど、えいやっと決めました。結果、大正解。床と天井、木に挟まれるような空間はやさしく穏やか。ブラックチェリーを「ぜいたくに使った」というキッチンカウンターの天板とあいまって、品格のようなものが漂っています。
「木の面積が多いからか、少し散らかっていても『感じがいい』ような気がします」。家づくりは予算とのにらみ合いですが、ここぞというところはケチらず。窓からは例の2本の木が見え、緑の葉がそよぐ景色はこの家の心地よさの象徴のようです。
高い天井のおかげで、実際の面積以上に広く感じる。末っ子瑚珀ちゃんがピアノ練習中。窓の外にはシマトネリコの木が風にそよいでいる。
1階の玄関の右が寝室で、奥は夫のアトリエスペース。
家好きではあるけれど、「こうでなくちゃ」と、場所や広さや間取りなどにさしたるこだわりはなし。これまでも、家族のライフステージに合わせて、場所を転々とし、平屋、マンション、一軒家と軽やかに住みつないできました。
2階の上にはロフトスペースが。
窓越しにピースをする手の置物が迎えてくれる。次男の春君が学校の課題で仕上げた秀作。
「どんな家でも、多少狭くたって大丈夫。どこででも、私たちらしい暮らしを楽しめてしまう、そんな自信はあるんです」
住まいの年表
●2007〜2010年 大磯の平屋
夫のアトリエのそばという「立地」で探した物件。小さい平屋で、扉をすべて取り払い、大きなワンルームのように使っていた。
●2010〜2016年 横浜のマンション
保育園の近くという理由で選んだエリア。2LDKの間取りで、風通しよく、小さな子ども2人をのびのびと育てられた。
PROFILE
望月早苗/もちづき・さなえ
編集者
WEBマガジン『#今日の駒沢』編集長。ファイナンシャルプランナーとしても活動。お金や時間の使い方など、生活全般にわたるコンサルティングも手がける。Instagram:@sanae.mochizuki
『クウネル』2026年7月号掲載
写真/大森忠明、取材・文/鈴木麻子
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