スノーボーダーが手がけた、曲線が美しい内装と家具の家ースノーボーダー・佐々木陽子さん【住まいと暮らしvol.62】
部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回の清水里織さんのバトンを受けてご登場いただくのは、スノーボーダーの佐々木陽子さんです。
佐々木さんの暮らしのルール
1)思いっきり自然の中で遊ぶ
2)時間のあるときは庭に出る
3)野菜はできるだけ自分で作る
北海道の山の中に家族で暮らす、スノーボーダーの佐々木さん。
「冬はスノーボード、夏は山登り、春には畑を耕し、秋には半年後にくる春のために花を植えたり、堆肥を作ったり。一年を通して山に暮らし、滑る日々。子どもたちが山をかけまわっている姿を見ているのもとても好きです」
素敵なご自宅は、自身で木材にオイルを塗ったり、壁の珪藻土を塗ったり。信頼できる人たちに設計や内装もお願いして、みんなの力で完成したそう。
「夫の部屋の作りつけ収納はすべて夫が作り、外壁やフローリングなどは義父も手伝ってくれました。近所で素敵な『やぎや』というレストランを営むAtelier ONNの永田さんに設計をお願いし、私のお姉さん的存在・スノーボーダーの桑原知美さんとご主人で、東京・蔵前のゲストハウスNui.の内装を手がけた大工mokuemonさんに、住み込みで内装をお願いしてできた、細部にまでこだわった作り付けの家具もお気に入りです」
窓から望む景色は、冬にはすべて真っ白に。家の中は夏より明るく見えるといいます。
「庭に雪のある季節は、半年近くになります。だから春が来たとき、雪解けの庭のどこに何の花を咲かそうか、そんなことを考えながら庭の手入れをするのも楽しいです」
profile
佐々木陽子/ささきようこ
奈良県出身。女性の手によって造り出される女性向けスノーボードブランド『SECCA snowboard』を2011年に立ち上げる。染色家やアーティスト、デザイナーの方々と一緒に国産材を使用した、上質で華やかなスノーボードを制作。パウダーボードオンリーのブランドで新雪の中でさまざまな浮力や乗り味を体感でき、好きなグラフィックを選んだり硬さを調節したりセミオーダーすることでオリジナルの一本を作ることができる。
佐々木さんがバトンを渡すのは、「たべるとくらしの研究所」の安斎明子さん。「福島のりんご農家あんざい果樹園から、13年前の東日本大震災を機に、わが家の近くに