美味しいお薬”はちみつ”を日々の暮らしに取り入れるとっておきの技【お昼&夜編】

花粉と混ぜたスペシャルはちみつ

ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス)を上梓し、「はちみつは、自然がくれた家庭医薬品です」と語るエッセイストの前田京子さん。「美味しいお薬」として暮らしに取り入れ、身体をすこやかに導くためのコツの【お昼&夜編】をご紹介。

日中、さらに元気でいるために

手作りイオン水を常備

■1■手作りイオン水を常備
はちみつの弱点はビタミンC。それを補うべく、ビタミンCを入れたスペシャルドリンクは前田さんのキッチンでは定番。水500mℓ、天然はちみつ大さじ2、天然塩小さじ1、レモン果汁大さじ1もしくはビタミンCの粉末小さじ1/4~1/2をボトルに入れ混ぜる。ビタミン、ミネラル、エネルギー補給ができ、熱中症予防や高熱時の水分補給、またはプチ断食のときの補助食品として理想的なのだそう。使うはちみつや塩の種類、量によって味は変化するので好みでいろいろ変えてみましょう。

非常食に携帯

■2■非常食に携帯
栄養豊富で、すぐにエネルギー源となり、長期保存が可能なはちみつは、優秀な非常食・保存食。東日本大震災をきっかけに、遠いところへ外出する際は、小分けされたマヌカハニーや小瓶に入れたはちみつを携帯するようにしているといいます。皮膚、粘膜の損傷や炎症に効果を発揮するはちみつを、傷薬やリップクリームとしても使うことも。綿棒ですくい、気になる箇所に塗り、出先でも活用。

花粉と混ぜたスペシャルはちみつ

■3■花粉と混ぜたスペシャルはちみつ
スーパーフードとして注目されている花粉(ビーポーレン・写真右)。「ハチが花粉に蜜や酵素をまぶして丸めたもので、多くの栄養素を含んだパーフェクトな食材」。前田さんは、はちみつと合わせたスペシャルクリームにして摂取。天然はちみつ240gに60gの花粉を入れ、木製のヘラでよく混ぜ、蓋をして室温で置き発酵させます。約2週間、毎日1~2度かき混ぜ、滑らかなクリーム状になったら完成。

夜、寝る前に

プロポリス一垂らしで最強

■1■プロポリス一垂らしで最強
「一日ひとさじだけだとしたら、夜寝る前がおすすめ」と前田さん。「粘膜の修復」というはちみつのパワーを最大限に活かすには、身体が細胞を修復させ、新しい細胞を生み出す夜の時間帯が最適なのだそうです。身体が弱っているとき、ウイルスの影響などが心配な時、さらに一垂らしのプロポリスを加えると最強といいます。「抜群の抗菌作用があり、緊急時の特効薬として服用することが多いです」

眠れない夜の処方

■2■眠れない夜の処方
はちみつは安眠に役立つとして、古くから重宝されてきました。「頭が冴えているのは、脳が糖分の不足を知らせているということも。なぜなら疲労した身体や筋肉を回復させるのに、ブドウ糖は必須だからです。はちみつだけでも効果的ですが、私が頼りにしているのは、はちみつ240mℓにりんご酢大さじ1を混ぜた眠り薬。アメリカ・バーモント州の医師が書いた本(写真上)で読んだのです」

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