非日常の優雅な空間で過ごせると、「アフタヌーンティーを楽しむ活動=ヌン活」が人気ですね。
この時期、ホテルやカフェではそれぞれ自慢のアフタヌーンティーメニューがスタートし、華やかなテーマやオリジナルのコンセプトも必見!
ヌン活をより楽しむために、「アフタヌーンティー」の簡単な基礎やマナーとともに、注目のホテルやカフェで開催される「アフタヌーンティー」を、前編(カフェ編)に続いてご紹介します。
英国・エリザベス女王の即位70周年をお祝いする、〈真のヌン活〉
「プラチナ・ジュビリー アフタヌーンティー」
東京のホテルで初めて英国式のアフタヌーンティーを提供したと言われ、伝統的な英国の三段スタイルやスコーンの製法を守り続けている『ホテル椿山荘東京』では、2022年に即位70周年を迎えた英国・エリザベス女王の「プラチナジュビリー」の祝福と、映画公開を記念して、「プラチナ・ジュビリー アフタヌーンティー」を開催中です。
今回のメニューには、女王の帽子をイメージした「ロイヤルハット」や戴冠式に作られたと言われる「クイーンエリザベスケーキ」など、エリザベス女王からインスピレーションを受けた特別なスイーツも見どころ。
ウエルカムドリンク付きプランは、ビクトリア女王が名づけたとされる最高級青茶「クイーン オブ ブルー デラックス(東方美人)」がセットに。果実や蜂蜜のような甘い香りとやわらかな味わいはどんな料理・スイーツともマッチするため、ペアリングの幅がぐんと広がります。
また、現在公開中の映画『エリザベス 女王陛下の微笑み』を記念して、ホテル棟3階では女王の若き日のお写真や貴重な場面を捉えた写真を展示する映画『エリザベス 女王陛下の微笑み』公開記念写真展も開催中(写真展は~7/31日曜まで)。
本場の英国式アフタヌーンティーをいただき、女王の即位70年の歩みに想いを巡らしながら、〈真のヌン活〉を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
ホテル椿山荘東京 ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」プラチナ・ジュビリー アフタヌーンティー
住:東京都文京区関口 2-10-8
電:03-3943-5489(レストラン予約センター:10:00~19:00)
【価格】
《WEB予約》5,450円、 ウエルカムドリンク付き6,450円/1名(税込・サービス料別)
《電話予約》5,950円、ウエルカムドリンク付き6,950円/1名(税込・サービス料別)
※完全予約制(前日18時まで)
予約:WEB https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/70th_elizabeth_hct/
開催中(6/11)~7月31日(日)
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「アフタヌーンティー」の基礎知識とマナー
1800年頃にイギリスから始まったとされる「アフタヌーンティー」は、遅い夕食前にお腹を空かせた貴族たちのために、15時頃に軽食とお茶を出し始めたのが起源とされています。
現在ではさまざまなスタイルでのアフタヌーンティーが提供されていますが、基本のマナーはだいたい同じ。
通常、ティースタンドは下から1.サンドイッチ(軽食)のお皿、2.スコーンのお皿、3.スイーツのお皿と3段で構成されるので、下から順にナイフとフォークで、小皿に取って食べ進めます(スコーンは手でちぎりましょう)。濃い味のものから食べてしまうと味がわからなくなるため、味が薄いものから食べるといいでしょう。
紅茶を飲む時は両手で、カップだけでなくソーサーも持って飲むこと。カップだけを持つことは、(カップを直接持てる=)ぬるいお茶を飲んでいるという意味を持つため、もてなす側への失礼な態度になってしまうそう(!)。
イギリスの紅茶はミルクに合うタイプが多いので、1杯目はストレートで、2杯目はミルクたっぷりで味わうのがおすすめです。
不思議の国のアリスのストーリーを巡ることができる
「アリスのサマーフルーツガーデンアフタヌーンティー」
六本木ヒルズ敷地内に位置する『グランド ハイアット 東京』 では、7月1日(金)から「アリスのサマーフルーツガーデン アフタヌーンティー」を開催予定です。
ホテルと同じく六本木ヒルズ内の『森アーツセンターギャラリー』で開催される「特別展アリス-へんてこりん、へんてこりんな世界-」に合わせ、“もしもアリスのティーパーティーが真夏のフルーツガーデンで開かれていたら”をオリジナルテーマに、メニュー構成。
アフタヌーンティーの始まりは、 キャロットとジンジャーでつくる“Drink Me”ジュースで、 夏らしいさっぱりとした味わいから。
さらに、マンゴーや桃など旬のフルーツを使ったグラススイーツに加え、作中に登場するハートの女王や白ウサギ、チェシャ猫をモチーフにしたセイボリーが並び、アリスの世界観が表現されています。
また、ペストリーチームとフローリストによるサマーガーデンで楽しむティーパーティーをイメージしたフォトスポットも用意されているので、「不思議の国」の一員となってアリスの世界へトリップ。
グランド ハイアット 東京「フレンチ キッチン」 アリスのサマーフルーツガーデン アフタヌーンティー
住:東京都港区六本木 6-10-3 グランド ハイアット 東京2階
電: 03-4333-8781
価格:平日5,720円、土日祝6,820円(グラスシャンパン付)/1名(税・サービス料込)
7月1日(金)~9月16日(金)
※『森アーツセンターギャラリー』で開催される「特別展アリス-へんてこりん、へんてこりんな世界-」は、7月16日(土)~10月10日(月・祝)まで。
パリに次いで世界で2軒目となる『フォション』のホテルで堪能
「フォション夏のアフタヌーンティーセット~Cet été(セテテ)この夏〜」
最後は、旅先として人気が復活してきている京都で注目のグルメホテル『フォションホテル京都』のアフタヌーンティーです。
日本初・パリに次いで世界2軒目となる、フランス発祥の美食ブランド『フォション』のホテルが開業したのは昨年のこと。
フォションのブランドカラーであるフォションピンクとホワイト、ブラック、ゴールドを基調にしたインテリアに、パリと京都を融合させたラグジュアリーでモダンな設えは、大人の女性のために用意されたような贅沢な空間です。
こちらの2階にある「サロン ド テ フォション」で開催されるのが、「フォション 夏のアフタヌーンティーセット~Cet été(セテテ)この夏~」。
ホテルティーマスターが淹れるオリジナルのウェルカムティーでスタートするメニューは、夏色のマカロンや、 ココナッツのやわらかな甘味&パッションフルーツの甘酸っぱさがマリアージュするトロピカルなガトー、フランス伝統スイーツ〈リオレ〉をシュー生地で包みマンゴーを乗せた一品、ハイビスカスのジュレなど夏らしい爽やかなスイーツたちと、レモンとズッキーニのタルティーヌをはじめ、夏野菜を使ったクラブサンドなど充実のセイボリー。
また、グラスで供される甘くみずみずしい桃づくしの「パルフェ・サヴァラン」は、お好みで桃のリキュールをかけて。
全23種あるフォションブランドの紅茶&フレーバーティーもフリーフローで楽しめて、フォションならではの夏のティータイムを満喫できます。
フォションホテル京都2階「サロン ド テ フォション」 夏のアフタヌーンティーセット~Cet été(セテテ)この夏〜
住:京都府京都市下京区難波町406
価格:5,500円/1名(税・サービス料込)
開催中(6/1)~7月31日(日)
取材・文/藤井存希
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