神戸の素敵な70代・森脇ひろみさんの定番服。お気に入りの布で、身体にぴったりのお仕立てを

ギャラリーモリスの森脇ひろみさん

ファッションの街・神戸で生まれ育った、森脇ひろみさんのおしゃれは、いつもシンプルで洗練されたもの。なんとその多くが「お仕立ての服」だというから驚きです。さまざまなお洋服に触れ、たどりついたという今の3つのスタイルを教わりました。


■港町神戸ならでは。
インポートがそろう生地店がお気に入り。


リバティー柄のジャケット
さらりとした肌触りが心地よい、リバティのタナローンの生地で仕立ててもらったジャケット。テリアカの濱田明日香さんの著書『大きな服を着る、小さな服を着る。』(文化出版局)で見つけたパターンを使って。
リバティー柄のジャケットを着た森脇ひろみさん
「イギリス製のリバティは、発色もすごくきれいなんですよ。耳の部分までプリントされているのが好き」耳を生かして、裁ち端だけ始末するとストールにも。
ジャケットコーディネートの森脇ひろみさん
ジャケットとワイドパンツはお仕立て服。「深いグリーンの色とリネンの素材感が気に入って。インポートがそろう生地店で購入しました」シャツは昔から好きな『Comme des Garçons』。形がチャーミングなバッグは『mercredin.(メルクルディン)』の一点もの。
リバティ柄のポーチ
「気に入った生地が見つかると、ポーチや風呂敷、鍋つかみなどに自分でも仕立てています」。イギリス暮らしをしていたときに見つけた生地など、繊細な花柄の生地がたくさん。
/

「ジャケットの襟を立てて着るのがしっくりくる」という森脇さん。そんなお洋服は、実はお仕立ての服。「最近は特にシンプルなデザインのお洋服が載っているソーイング本がたくさん出ているので、それを元に仕立ててもらっています」

好きな形がわかっていれば、生地から選べるオーダーメイドが着たいものを見つけるまでの最短の方法。ご自分でも簡単なギャザースカートなどを縫うこともあるそうですが、襟などの細部が重要なので、専門の方にお願いするのが一番だそう。


■色選びや小物使いがコツ。
個性的なアイテム同士の着こなし。


白いシャツを着た森脇ひろみさん

ふたつめのコーディネイトは、イギリス・バースのヴィンテージショップで見つけた 『ハロッズ』で仕立てられたと思われるシャツと2005年頃に購入した『アルマーニ』の光沢のある素材の花柄パンツ。どちらも個性的なアイテムですが、スニーカーと、『mercredin.(メルクルディン)』の定番トートバッグはシルバーで色を抑えてほどよいバランスに。

革のバッグとポーチ
バッグ作家・江面旨美さんのキャンバストートと、小ぶりな『mercredin.』の定番のショルダー。お財布や携帯などもまとめておけるショルダーは、ほかのバッグと併用することが多いのでワインレッドの他に白と黒も愛用中。どちらもシンプルで飽きのこないデザイン、軽さも魅力。
ボタンを変えたブラウス
取り外せるボタンは、森脇さんの手づくり。三角や丸のパーツと内側のボタンとの間を糸巻きのように足をつけて。
/

■学生時代からずっと愛用。
501をシンプルなシャツスタイルで。


ギャラリーモリスの森脇ひろみさん

最後のコーディネイトは、いつの時代もデニムの定番の座をキープし続けるLevi’s501が主役。「チェックなどのカジュアルなシャツも好きなので、リラックスした気分の時は、いつものデニムスタイルです」。ブルーのギンガムチェックのシャツにネイビーのニット、白いスニーカーでまとめた、2トーンのさわやかな着こなしです。

歩きやすさを重視する森脇さん。「ほとんどいつも『オニツカタイガー』のスニーカーです。白、黒、シルバーと揃えておくとコーディネートにも困りません。快適に歩きたいので、インソールでも調整しています」。おしゃれはもちろん、歩きやすさにも妥協をしないことが、好奇心を持ってときめきを追い続けるコツなのかも知れません。

森脇ひろみさんのチェックのシャツ
『KIRAYURINA』のブローチをギンガムチェックのシャツのポケットにさりげなく。シンプルな形とブローチにも、ピンバッチにもないような絶妙なサイズ感がおしゃれ。
森脇ひろみさんのジャケット
ひとつめのコーディネイト、ジャケットスタイルにも『KIRAYURINA』のブローチを。側面に見える層になった素材と色の違いもユニーク。
森脇ひろみさんの眼鏡
/

\森脇さん愛用のバッグの展示があります/

撮影/わたなべよしこ、取材・文/鈴木理恵

●そのほかファッションに関する記事
おしゃれマチュアはどこで服買う?津曲久美子さんの場合
肩肘張らない「60代の大人デニムスタイル」。シンプルに気取らず、自分らしいエッセンスを投入。
「偏愛」こそが「苦手」を救う!寺本美樹さんが愛してやまない、コーディネートの救世主
無難で楽な「黒」に逃げない!60代以降の春色7コーディネート。

キーワード