58歳・青木美詠子さん「老後に向けてのお金」の話をそろそろ…。不安に蓋をせず、お金のことに向き合う時間を作ろう。

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50代での遅い家づくりをきっかけに夫と話をした青木さん。デリケートな話題ですが、改めて時間を設け、老後を見据えて早めに話し合うのもいいかもしれません。<クウネル・サロン>プレミアムメンバー青木美詠子さんの「老後に向けてのお金」の話をお届けします。


無頓着な人ほど、「なかったものとして先に貯金」が効果的。


今回は「老後に向けてのお金」の話。いちばん苦手な分野です。ずっと「どんぶり勘定」でやってきたので、きちんと考えてきた方には常識以前の話かもしれません。まずは、若い頃のなりゆきな遍歴から。

コピーライターとして広告会社に10年程勤め、30代でフリーになってからは、それなりに貯金もできましたが、全然計画的には貯めてこなかったです。年金などの知識も皆無。会社員じゃなくなったら「国民年金」のみで、「厚生年金」という2階建て部分はなく、貰える年金額がまるで違うと知ったのも、だいぶ後になってからです。どうしてこんな重要なことを学校で教えてくれないのでしょうね。お金の学校があったら行きたかったです。

そんな無知な30代でしたが、何かひとつくらいは保険に入ろうと、個人年金の積み立てを開始。掛け捨てはもったいなく、「生命保険ってそんなにいる?」という大まかな考えからでしたが、この細々続けてきたものが今、大きな心の支えにもなっています。

このことから私のような無頓着な人こそ、「先に自動で積み立て」はとても効くと感じます。貯金が難しいと思う時でも有無を言わさず、もうなかったものとして、先に引かれるしくみを自分でつくるということです(財形貯蓄や、銀行の自動積立など)。区分けしないと、いつのまにか何かに消えてしまうので。「収入の10%は貯金」とラジオで専門家の教えを聞いたこともあります。

広告会社 青木美詠子 
昔の広告会社時代。楽しかったですが、わりと長時間労働。

いっぽうの夫も、計画的に貯めてはこなかったよう(老後資金の自衛が、今ほど切実ではない時代だったからかもしれませんが)。夫は予備校講師でしたが、コピーライターをやってみたかったのか、私と同じ広告会社に入社。でもまた数年後に予備校講師に戻りました。

のちに結婚しましたが、財布は別々のまま「家賃は夫。食費、光熱費他は私」などなど、ざっくり分担。ひとつだけ、友人から聞いた「住宅の積み立て貯金」を共同でしており、それは家づくりをとても助けてくれました。でも、もう少しは地道に貯められたはず。子供がいたら、もっと計画的にならざるをえないのでしょうが。

意識が大きく変わったのは8年程前、50代で遅い家づくりを考えた時です(中古マンションをリノベーション希望で、家を建てるつもりは全然なかったのですが。書籍にもなりました)。

頭金のことや、夫がローンを組むためにも、初めてお互いの貯金、収入額など全部見せ合いました。それまでは夫の収入は聞きにくく、私の分も聞かれなかったので、お互い知らないまま。同じような知人も周りに多く、そのままでもいいのかもしれませんが、うちは私の収入が広告業を徐々にやめて激減。

主婦として、ほぼ夫の収入で暮らすようになって「この先、夫の定年、老後……。資金状況は?」と不安に。でもこの「公開」で現状だけでも把握でき、とてもよかったです。

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わかりやすい本でお金の勉強も。制度が変わるため、新しい本のほうがよいですが。

こんなふうに家や子供、親のこと、転職、どちらかの収入の変化などをきっかけに、財布を公開して話すのも、老後を早めに見据えるのに役立ちそうです。せめて夫に「お金の不安がある」とか、「老後に備えて、準備を一緒に考えたい」とだけでも伝えられたら。真剣に話せば、絶対に第一歩にはなります。また親しい友達同士でも、お金の話はしにくいですが、ざっくりでも「何か考えている?」とか聞けたら、すごく参考になります。

すべてはデリケートな話題なのですが、不安に蓋をしておくより、小さな対策でもしていくと、前進があると思います。

aokimi’s memo

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