アラフォーでの人生大転換。38歳で退社、直感に導かれるままイギリス留学を決めた話。

重盛佳世 イギリス

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーのKayoさんこと重盛佳世さんのライフスタイルエッセイです。『全くダメな英語が1年で話せた!』シリーズが累計28万部を超えるヒットを飛ばし、いまや「英語の達人」として人気のKayoさん。そのキッカケとなった英国留学は、ふとした思い付きから決まったようです。

英語恐怖症の私が、まさか英国留学なんて!

よく「どうしてイギリスを選んだのですか?」という質問を受けます。その際、決まって話すのがこの話……。

今連載でお伝えしてきた通り、私はサラリーマン時代、全く英語ができませんでした。というより、英語恐怖症&外国人恐怖症で英話から逃げていたのです……。
そんな私ですが30代になると海外出張も増えてきました。前回お話ししたロンドン出張の時、当時ミラノにあったヨーロッパ支社の支局長(元上司)もロンドンに駆けつけてくれました。英語が堪能なうえに考え方も柔軟なアイディアマンで、私にとっては尊敬する上司のひとり。彼とロンドンの街をリサーチしていた時のこと。ふと、「重盛はイギリスが合うと思うよ」と言われたのです。その時は、「なにがイギリスだよ(苦笑)、海外生活なんてまっぴら!」と聞き流していました。

重盛佳世 イギリス
通訳付きの出張や観光旅行ならいいが、生活なんて考えられなかった私です。

病気発症で人生を見つめ直して…

それから数年後、私は仕事によるストレスで病気になり、会社を辞めざるをえなくなりました。しかし辞めることを決断したと同時に、ある闇が襲ってきました。いままで仕事で関わってきた企業やブランドが、雑誌やTVなどで華々しく露出する様子を目にしては「もう私は何もできない用無しだ……」と心を痛めるようになったのです。
そこで、いっその事、どうしてもそれらが目に入ってしまう日本を離れてみようと試みました。その時、何故かあの「イギリスが合うと思うよ。」という元上司の言葉を思い出したのです。

カンタベリー大聖堂に導かれて

そして、私の足は会社近くの本屋に向かっていました。いつもは行かない海外コーナーに足を踏み入れると、何故か棚に面陳列された1冊の本に目が留まったのです。題名は『イギリスの田舎町』。即座に手に取り、パラパラと中をめくっていくと(イギリス南東部にある)カンタベリーという町のカンタベリー大聖堂の見開きで手が止まりました。そして、その瞬間に「ここに行こう!」と決めたのでした。また、「どうせイギリスに行くのなら英語も習っちゃおう♪」と思い、すぐに調べ、その1週間後には語学留学の斡旋会社で手続きを取りました。そして、その2ケ月後にはヒースロー空港に到着していたのです(笑)。

重盛佳世 イギリス
本屋で目に留まった「イギリスの田舎町」という本。

一世一代の大決断

この時なんと38歳の“アラフォー”。あまりにも唐突な私の行動に周囲の人たちは驚いていましたが、一番驚いていたのは私自身!言葉も話せず、知っている人がひとりもいない見知らぬ土地に飛び込むなんて、いつもの私ならビビって不安に押しつぶされそうになるのですが、この時は “イギリスの田舎町で老夫婦とのんびり暮らす自分の姿”しか見えず、その新しい生活にワクワクしていました。案の定、留学先や滞在先なども自分の希望通りに決まったのでした。それはまるで、イギリスの地に導かれているように……。

一世一代のあの大きな決断のおかげで、私の人生はガラッと変わりました。そして、その後は第二の人生ともいえる、これまた波瀾万丈で、楽しい人生を送っているのであります。

重盛佳世 イギリス
その後、私が魅入られ滞在を繰り返したカンタベリーの街並み。

【Kayo’s message】

Let it be.

ビートルズの歌にもある“Let it be.”は、「なすがままに」とか「成り行きに任せる」という意味。大好きだった仕事も辞めざる負えなくなって自暴自棄になっていた私は、開き直って、成り行きに身を任せたんです。

重盛佳世 イギリス カンタベリー大聖堂
このカンタベリー大聖堂のパワーに導かれたのかもしれません。

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