ヘアアクセサリーをはじめヘッド、トップ部分を飾るアクセサリーは、その人を強く印象づけます。 おしゃれを冴えさせるアクセサリー効果を知る7人を取材。後編は種類豊富なヘアアクセをご紹介。
■前回記事
◎【大人のヘアアクセサリー/前編】トップのおしゃれが、 印象度を変える。ターバンでおしゃれ度アップ。
阿部好世/あべよしよ
2009年コスチュームジュエリーブランド「プティローブノアー」 を設立。恵比寿本店にはヘアアクセサリー含め最新作と定番が揃う。
ショートヘアだから生きるインパクトづけを楽しむ。
ベリーショートの髪が年齢不詳な阿部さん。短い髪でのヘアピン使いは難しいのでは?「ヘアアクセサリー類はもともと好きで、よくつけます。あんまり意識しすぎないで、コーディネートの雰囲気を 最後に調整するくらいの気分でしょうか。ピンも1個だと幼く見えたりするので、意図的に3つとか、インパクトを出すのが気に入っています」。シックな色目のリボンクリップも、「自分でつけたくてデザインした」アクセサリーのひとつ。「アイテム自体のフェミニンな雰囲気も、つけ方次第で大人に合う味わいになります。今日は髪の刈り上げた所を見せて、少しアバンギャルドに」
シノヤマヒトミ
ファッションブランドとのコラボ レーションや、パーソナルオーダ ーなどで、帽子、アクセサリー類をデザイン・製作。
定番の帽子やバレッタを他のアクセサリーと賑やかに。
帽子やヘッドアクセサリーのデザインを手掛けるシノヤマさんにとって、頭につけたり、かぶったりのおしゃれは常に身近。「つけていないと、何か物足りないと思ってしまうくらい。シーズンごとに、 他のアクセサリー含めて、定番パターンが自然にできますね」。春の例としては、蝶のモチーフつきの中折れ帽の出番が多そう。揺れるロングネックレスや、蝶のブローチなどハーモニーのいいアクセサリーたちと一緒に。「TPOは守りますけれど、派手かも?というくらいわりといろいろつけているのが好きかも」とのこと。おしゃれな人ならではの遊びの精神を感じます。
酒井美方子/さかいみほこ
コスチュームジュエリーブランド 「MIHOKO&SAKAI」のデザイナーとしても活動している。https://www.instagram.com/mihoko_sakai
おしゃれ全体の印象をヘアアクセサリーで締める。
「 アクセサリーはあくまでおしゃれの一要素。突出させるのではなく、全身での印象として何かすてきに見えるようにと思ってつけます」。スクエア形のヘアピンは「シンプル、でも髪と合わせるとモダンな雰囲気を出してくれます」。サイドにつけるセンスもさすが。もう一例は、自らデザインするジュエリーブランドで使うゴールドのパーツをくくりつけたゴムとリボンの合わせ技です。「ハイトーンの髪色との相性やボリューム感、ピアスやネックレスとのバランスなども大切」 。
新田真理/にったまり
20年以上に及ぶ美容師経験による大人向けのアドバイスに定評。「hurakoko神楽坂」
シニョンをおしゃれに見せるさりげないアクセサリー使い。
シニョン&アクセサリースタイルを、 素早くさりげなく作る新田さん。 「難しいことはしていなくて。お気に入りのコアウッドのスティックに髪をぐるぐる巻くようにしてそのまま挿しているだけ。そのお団子にスエ ード紐を巻きラフに結んでいます」 今日も、趣味のフラのためロングにしていますが、ほぼ毎日アレンジヘア。「ヘアアクセサリーでナチュラルにおしゃれ感を足し、遊びをとり入れたいんです。自分らしさも出したくて、お菓子の包装の紐を使ったり工夫して」。
『ku:nel』2021年5月号
写真 玉井俊行、奥田一平(一部)/取材・文 原 千香子
●そのほか、ヘアアクセに関する記事
◎【大人のまとめ髪研究1】無造作アップヘアで大人の優しいニュアンス
◎【大人のまとめ髪研究2】頼れるターバンでおしゃれ感アップ。
◎【大人のまとめ髪研究3】アクティブに印象付ける高い位置のお団子スタイル。