【大人のまとめ髪研究1】無造作アップヘアで大人の優しいニュアンス。

ショートやボブが多い印象のクウネル世代ですが、長年ロング派、長い髪に憧れているという方も。アレンジの幅が広く、気分によっていろいろに変えられるのが魅力です。まとめ髪が素敵な方にお話を伺いました。まずはふわっとやさしい雰囲気漂うランダムな無造作アレンジをご紹介。
スタイリスト/chizuさん
豊かなシルバーヘアに、
大人の優しいニュアンスが。
一度も白髪染めをしたことがないというカーリーなシルバーヘア。そのニュアンスのある色合いと豊かなボリュームがまさに大人のきれいを体現しているchizuさん。
スタイリストとして忙しい日々を送っているから、「仕事をしているときは、髪が邪魔になることもあって、いつもまとめ髪です。髪そのものが重いと感じるときもあって、お団子にまとめると軽くていいのです」。
パーマを生かすために、オリーブ石鹸を使ったり、ナチュラルなシャンプーを使ったり、今もいろいろお試し中。朝はかっさで頭皮をマッサージ「ずぼらだし、まとめ髪は楽でいい」と言いつつ、ちょっとしたケアを怠らないのが、かっこよさの秘密なのですね。
30年ほどの付き合いの美容師さんに、約4か月に1回パーマをかけてもらう。
朝はukaのスカルプブラシ ケンザンで、頭皮を刺激。最近発売となった、より硬い「バリカタ」を愛用中。
こちらの目の粗いaccaのコームはシャンプーのときに使う。目が細かいコームだと髪が膨らみすぎてしまうのです。
chizu・ちず
スタイリスト/1955年生まれ。長年、食回り、インテリアなどのスタイリングを手がける。おしゃれ上手としても知られ、『私をぐっと素敵に見せる大人のおしゃれのひとさじ』(PHP研究所)の著書がある。
クリエイティブ・マネージャー/井田順子さん
フランス人の女性らしさに憧れて、
ニュアンスのあるまとめ髪が好き。

ジェーン・バーキン曰く〝フランス女は髪をとかさない〟そうですが、彼女たちがそのラフな髪をササっと手際良くまとめる仕草にはいつも心惹かれます」と井田順子さん。若いときはつややかな髪が自慢だったという井田さん。年齢とともにうねりやゴワつきが気になり、髪をまとめることが多くなった。
「気がつけば1日に3、4回は髪をまとめ直しています。その度に気持ちがキュッと引き締まる感覚も好き」。井田さんのまとめ髪は、フランス流にブラシは使わずピン1本で完成させる。「夕方髪を下ろすといい具合にカールされているので、夜の会食のときはダウンスタイルを楽しんでいます。いかにもではなく、ナチュラルなニュアンスを大事にしています」
ヘアアクセサリーは、親友からの誕生日の定番プレゼント。手首につけてもおしゃれ。
サロンですすめられた「スティーブンノル」のヘアミストは、ブロー前に使うと髪のまとまりが断然よくなる。
指圧からインスピレーションを受けた「シュウウエムラ」のマッサージオイル。最近は頭皮ケアも心がけている。
井田順子・いだじゅんこ
1977年生まれ。浜野総合研究所などを経て、企画プロデュースを中心に活動。街づくりやショップ&ブランドづくりなどのプロデュースを手がける。
『ku:nel』2020年11月号掲載
写真 平郡政宏、清水奈緒/取材・文 高橋敬恵子、船山直子
