【樋口直哉さんのキッチンツール/後編】使う気持ちも大切に、樋口さん流「ちょうどいい」道具達。

お玉

作家、料理家として活動されている、樋口直哉さん。樋口さんは普段使うキッチンツールにこだわっています。上質で使いやすい、さらに使っていると心地が良い、そんな「ちょうどいい」と感じられる、お気に入りキッチンツール達を紹介していただきました。

使う心地、気持ちも大切。

使っているピーラーは友人のシェフから「これ、いいですよ」と教えてもらった。ピーラーは皮剥きだけではなく、根菜をリボン状に切るなどいろいろ使える。例えば硬いごぼうの千切りはピーラーで薄くそいでから、包丁で刻むときれいにできる。ある用途に特化した道具も魅力的だが、複数の用途をこなす懐の深さも欲しい。

ピーラー

ピーラー
包丁偏重派もいるけれど、ピーラーの用途は皮剥きに限らないことが重要。樋口さんの料理では頻度高く活躍「いろいろ使ったけれど結局、この普通のピーラーを一番長く使っている。」というのがニトリのステンレス製。

菜箸やトングも様々な用途に使う道具だ。菜箸は時々、紐でくくってあるものを見かけるけれど、あれは使いづらくて仕方がない。紐がついていないものを探して、この竹箸に行き着いた。太さも具合がよく、長さもちょうどいい。

菜箸用途の竹箸

菜箸
「握りやすい太さ、使いやすい長さと考えると、意外にいいものが少ない菜箸」。便利なようでじゃまになる紐つきも……ということで研究の末、行き着いたのがこれ。カジュアルに使いやすい、無印良品の30㎝竹箸。

安心安全トングとミニトング

トング
「400円で買える安心安全トングは一瞬小さく思えますが、有能。留め金がないので衛生的」とカンダの18㎝トングをおすすめ。掴む部分が繊細、内側が滑らかで使いやすい。レイエ ごはんのおともトングは取り分け用としてパーティなどでお役立ち。

テスコムの低温コンベクションオーブンはトースターとしても使っている。最近の高価なトースターの方がおいしくパンが焼けるのだが、オーブンとしての機能が優れているので重宝している。AとBを比較して、Aの方が料理をよりおいしくできることがわかっていても、Bを選ぶこともある。ときには料理のおいしさよりも自分が気持ちよく台所に立てることが大事、という場合もある──それが「ちょうどいい」ということだと思う。

●キッチンに関する記事、他にもいろいろ。
◎インテリアスタイリスト・洲脇佑美さんの台所で活躍する美しい台所道具たち【前編】
◎インテリアスタイリスト・洲脇佑美さんが自分のために選んだ台所道具。【後編】
◎かっこいい道具の宝庫!インテリアスタイリスト・洲脇佑美さんの美しい台所拝見。

『ku:nel』2021年5月号掲載

写真 伊藤徹也 / 取材・文 原千香子

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