【松永加奈のフランス便り55】器好きの聖地パリの『アスティエ』と、ネクストブレイク候補のブランド案内。

松永加奈 アスティエ

在パリ6年のクウネル・サロンメンバー松永加奈さんのフランスレポート。日本人にファンの多い陶磁器ブランド『アスティエ・ド・ヴィラット』。パリには本店があり、そこにはずらりと白く美しい器が並んでいます。器好きにはたまらないショップの様子を伝えていただきます。そのほか、覚えておきたいおすすめブランドも。

素敵な食器は日々の生活に彩りを添えてくれる大切なアイテム。家で過ごす時間が増えてから、そのことをさらに実感するようになりました。今回は、使っても眺めても心がときめくような、個性あふれるフランスの食器をご紹介します。

Astier de Villatte/アスティエ・ド・ヴィラット

「Astier de Villatte」といえば圧巻の陳列。所狭しと並べられたセラミックの迫力にいつも大興奮していまいます。

無地のお皿だけでなく、絵皿もあります。エスプリがきいたモチーフの妙に思わずにやりとすることも。

サントノーレのお店の奥は天井が低く独特な雰囲気。新しい白い食器なのに、この空間にぴたりとはまるヴィンテージ風な味わいを感じます。

同じ職人さんが最初から最後まで1つの作品を手がけるそう。土の色が見えたり気泡があったり、同じものが存在しないところがまたいいんですよね。

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まずは「Astier de Villatte」(アスティエ・ド・ヴィラット)。日本でも人気のセラミックブランドです。パリ近郊で採取した土を使い、パリのアトリエで職人さんが手作りするという、文字通り「メイド・イン・パリ」の食器は、つややかな”白”が特徴。古い文学や絵画などからインスパイアされたという独創的なデザインはまるでアートのよう。思わずため息が出る美しさです。

「新品なのに漂うヴィンテージ感がいい」「何を載せてもサマになる」「置くだけで絵になる」と周りにもファンが多く、私もその1人。同じデザインでも1つ1つ微妙に違う色や形、独特のフォルム、手にしたときの馴染み感…。お店に入ると、器が棚にぎっしりと並べられた「アスティエワールド」に魅せられ、つい時間を忘れてしまいます。

こちらのお店も壁には大皿がびっしり。薄くて軽くて繊細なので、持ち上げるときは毎回どきどきします。

看板犬アヴリル君は、棚の上にいたり床にいたり。とってもかわいくて貫禄もたっぷり。

お皿と同じく人気のカップ。さまざまな形に、ネコや指輪、ファンタジックな曲線などを模った独創的な持ち手が付いています。

ティーポットやトレーなどもスタンバイ。他にキャンドル、文房具といったオリジナルアイテムも並びます。

フランスのどこか古い古い家の奥から出てきた…かのようなデザインに、なんだか惹かれてしまうんです。

並べてみると違いがよく分かります。買う際は色、型の出方など好みのものをじっくり吟味。

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CARRON /キャロン

そのアスティエの創業者の妹さんが立ち上げた「CARRON」(キャロン)も話題。使う素材や作業工程、艶のある乳白色の仕上がりはアスティエと同じですが、モチーフに遊び心やかわいらしさを感じるデザインの世界観が注目されています。

アスティエの流れを汲む「CARRON」。作業工程が同じで似ているデザインもありますが、曲線の感じなどにオリジナリティを感じます。

ちょっとシュールでかわいいイラスト、このポイントが入るだけですごい存在感。

リボンモチーフを取り入れている所も「CARRON」の特徴。褐色の土の味わいがところどころに出て陰影を醸し出しています。

ユニークな顔のイラストも。大きな花瓶だけでなく、小皿やトレーにもちょこっとあしらわれています

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Alix D.Reynis/アリックス・デ・レニス

そして、ジュエリーなども展開する「Alix D.Reynis」(アリックス・デ・レニス)の磁器。初めて見たときに「洗練されたパリっぽさ」を感じて以来、そのセンスが気になって、幾度となくお店に足を運んでいます。こちらも1点ずつ手作業で作り出されているそう。アンティークのテーブルにも、ポップなテーブルクロスにも合う万能さも魅力で、繊細さと温かみを併せ持つ飽きの来ないシンプルなデザインが、パリで愛されています。

インテリアやジュエリーも展開する「Alix D.Reynis」。オフホワイトとクラフトならではの自由な曲線は、ポップなインテリアにも合います。

シンプルで使いやすく、どこか懐かしさも。繊細そうですが、食洗器で使えるほど丈夫です。

人気アーティスト「Marin Montagut」とのコラボアイテムが出ていました。かわいい!

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生活の傍らにお気に入りの器があると、コーヒーを淹れるのもおかずをよそうのも、ちょっと楽しくなる気がします。食事は毎日のことなので、気分が上がるプラスアルファは大切。あとは料理の腕を磨くだけ…、あ、でも素敵な食器は何を入れてもキマるから大丈夫です(例え私の料理でも)!

友人宅のディナーに伺ったときにアスティエのお皿が登場。お料理にはもちろん、テーブルクロスにもよく合っていました。

お茶とお菓子でひとり時間。このカップはとっても持ちやすく、植物のような持ち手もお気に入り。

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